小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

二月二十二日、二十三日

2016-04-22 | 嘉永四年 辛亥日記

二月二十二日  
上九でボラ一匹と貝を数十取り寄せ、向笠三之助に送る。
この度、寄合頭になったお祝いだ。豊が持って行く。
沼野正八が羊羹をくれた。
夜中になって谷源右衛門へ祝いに行く。二石御加増とのこと。
雨が降り銭屋が家まで送ってくれると傘を借りて帰った。



二月二十三日  
昼からようよう雨があがった。
今日もご機嫌伺いなれど行かなかった。
廻文では菊千代様の疱瘡のご機嫌伺いに明日二十三日に罷り出るようにとある。
二月二十二日から今日まで三度なり。
二十日も行かず十九日に出たばかりだ。
学校当番を終えたと山本省三郎を見回りに行ってくると昼に出て行った。
大いにせわしく夕方に帰る。
海野と約束していたらしくまだかと使いが来たが不在の由告げた。
これは行き違いで、山本からの帰りによる筈だったが差し支えがあり二十九日に行く約束をしたとのこと。



コメント (2)
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