小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

遍路22番平等寺

2015-12-05 | 四国遍路 阿波(徳島...
6時半に出かける支度をして食堂に下りていったらすぐに朝食が運ばれてきました。
あたたかい具だくさんのおみおつけがほっとさせてくれます。
Tさんたちも出てきました。
「今日はよろしくお願いします!」
お掃除にはパートさんにきてもらってるそうですが、なにもかもを女将さん一人で切り回しているようです。

食事を終えるとお隣の平等寺に行きました。
道路を挟んで広い駐車場がありましたが、まだ一台もきてません。
納経所は7時からですが、お寺はいつでもお詣りできます。
空は暗くて今にも泣きそう。



第22番札所  白水山 平等寺
ご詠歌  平等にへだてのなきと聞くときは あら頼もしき仏とぞみる

昔の平等寺には大きな通夜堂があって参拝者や誰でもが泊まることが出来たそうです。なかには家族で長逗留する人たちも居て一種の救済施設の役割も果たしていたようです。
大師が掘ったという井戸からこんこんと水がわき出ていて、霊験あらたかな水ということで遠方から組みに来る人もいてお寺でも容器を売っています。

縁起では弘法大師がこの地で修行していると5色の雲が棚引いて中から薬師如来が現れ、大師が水を求めて杖で地面を掘ると乳白色の雲水がわき出たとのこと。
100日の修行の後、大師は薬師如来像を安置して人々がみんな平等に救済されるようにと白水山平等寺と名づけたそうです。

朝一番のお詣りは格別。お線香も一番のりです。
たいていのお寺の仁王門は網が張ってあったり暗くてスマホでは撮れない写真がここでは薄い朝の光のおかげで撮れました。

     

男坂、女坂から上がっていく本堂は修理中でした。7時になると納経所の窓が開きました。
鶴林寺道で出会った足の悪い男性がやってきました。
昨夜は太龍寺の麓の宿で泊まって、4時から歩き始めたそうです。
頭がさがります。
ここの本堂には足の不自由な人が霊験あらたかな水で治ったお礼にと奉納された箱車が納められているそうです。
この方にもそうした霊験がありますようにと祈らずにはいられません。




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