小梅日記

主として幕末紀州藩の学問所塾頭の妻、川合小梅が明治十八年まで綴った日記を紐解く
できれば旅日記も。

二月十六日、十七日

2016-04-11 | 嘉永四年 辛亥日記

二月十七日  

今日は学校当番。また、三浦殿(家老)へ行く。
竹田けい庵、向笠三の丞結構になられたので(出世?)両家へお祝いに行く。
深夜十二時前に帰った。
野呂は四時頃帰る。
岡本次郎左衛門から梅花三枝と本三冊と系図が寄越された。



二月十六日 

安藤家(家老)家来の高柳某が北野武蔵同道で初めて来る。
酒券を二枚持参した。
豊古郷の者が来てるとのことで逢いに行く。
野呂が夜に来て泊まる。
美少女の舞姿の絵を一枚送る。
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二月十五日

2016-04-09 | 嘉永四年 辛亥日記
  


十時前まで綿帽子のような雪が降ったが昼前くらいから晴れた。
山本先生がくる。
富永が左氏の会へ欠席すると申され、茶果のみで帰られた。
昼過ぎに鈴木忠太夫が入門し、岡野の次男善一ぬしと田沼がきた。
田沼は先に帰る。
善一ぬしに酒を出し夕方過ぎまでいた。
遠藤一郎が正住寺が頼み事があると言ってきたので、主人は善一ぬしと一緒に正住寺に行く。10時過ぎに帰宅。
今晩は岩一郎の会だったので皆へ一盃出した。
安兵に木を買いにやり酒を吞ます。
田中店で酒を取る。
とよがさかだへ参り夕方に帰る。
同じ頃、宮本秀二郎方から書画帳を持たせ寄越す。

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二月十四日

2016-04-07 | 嘉永四年 辛亥日記

 
寒い。昼前に権七が来て同五へ酒を取りにやる。
小梅は紙雛を一枚画きそれを市川へ送った。
同家の会で岩一郎が行く。夕方に帰宅。
また善一殿の方へも行く。
同会には浅之助、石井、榎本らも来るそうだ。
沼野正八が入門した。南の番屋の次男だ。金二朱持参する。(入門金は金二朱?)


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二月十三日 

2016-04-01 | 嘉永四年 辛亥日記

 

六時に起きたが、少し遅かったかも。
今日も釈尊也。
早朝は晴れて十時前あたりから曇る。
今日は二の午の日。
一匁で塩を五升求める。さらに一匁を米つき賃の中から渡した。
左拝膳相勤める(調べたが意味がわかりません)

徳川菊千代と書いた奉書と白木の台を戴く。
この度の題は「明徳惟聲」(城内で開催される書画の会のもよう)

裏々其香 宛如雍煕 以和以煦 薫陶日祁 誰其起此
明徳不違 廂廊之誠 神韻人嬉    梅所(小梅の夫)
    右同恭黙   十三日




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