夏真っ盛り、蝉の声がやかましい。ラジオを聴きながら川のほとりを
散歩。ラジオから流れる蝉の話。せみの大敵は鳥である。立ち止まって
観察すると鳥が蝉をくわえている。まだ今日蝉らしくなって始めての朝?
を迎えたと思われる蝉が道路に転がっている。潰れた死体がある。
生きているのは草むらや樹にもどしてやる。元気なのは再び自力で飛んで
行く。蝉の交尾相手の選択権はメスにあると言う。オスが誘いの鳴き声を
出すその近くにメスが止まると、オスがメスのはねを二・三度つつく、嫌
いだったら次の樹へ、受け入れたメスはじっとしている。オスはメスの上
に乗り交尾となる。幼虫からさなぎになり、午後8時ごろ気にのぼり、
4,5時間で脱皮する。それを見透かすように、鳥たちが活動する。
早朝、この時期こんなところにも虫、鳥たちの生死のドラマが繰り広げ
られている。COP10生物多様性、里山、自然を考える時も迫って
きました。日本人は羽根が透明な蝉、クマゼミなどを珍重がる。欧米では、
全く逆だそうだ。アブラゼミなどはねが不透明なのが珍しいという、僕も
捕らえてもアブラゼミだとまたアブラゼミつまらない!とくに子供の頃、
クマゼミを捕らえたかったが、タモが届かない樹の高いところに止まって
いた。しかし欧米ではアブラゼミ、ニイニイゼミが珍重されるなんて、
この歳になっての大発見の夏でした。