「松井田」
大きな松を中心に、緩やかに曲がる坂道を描く。往き来する人もまばらで、荷を積んだ馬ものんびりと歩む、道の傍らに小さな祠があり、それにふさわしい小さな幟が二つ立ち、その傍らには高札と棒鼻が立っている。松井田宿は奇峰天に聳える絶壁でなりたつ山容の妙義山を正面に見える所にあるが、その山塊には一顧もせず、ただ平々凡々たる旅路のひとこまを描く。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
コメント利用規約に同意する
フォロー中フォローするフォローする
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます