切り絵

浮世絵を切り絵に

富嶽三十六景 武州千住

2024年10月21日 | Weblog

「武州千住」

武州千住は、いまの足立区千住。そこから眺めた富士を描いている。二人の人物が釣り糸を投げているが、これは隅田川の支流で釣りをしているのだと思われる。恐らく綾瀬川あたりではないか。右手に四本の柱からなる構築物があるが、これは水門だろうか。その手前には荷を積んだ馬と、馬を引っ張る男が描かれている。男は釣りをしている二人の様子に眺め入り、馬の方は何やら興奮している様子だ。手綱に結わえられた藁草履が気になるのかもしれない。


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