温海温泉はもう20年以上も前から来るたびに泊っている定宿があって、今回もその桂屋に予約を入れていて、今回は特に最近陶芸教室で自作した陶器製照明をプレゼントしたいということもあって、照明器具には宿の名前も透かし彫りで入れてあるからこれを玄関などに置いてくれたら嬉しいなと。
到着して出迎えてくれた仲居さんが女房を部屋に案内している間に早速にも養生梱包から出して、玄関脇のコンセントに差し込んで試験点灯、これなら和風のこの宿には似合いそうと、ちょうど戻ってきた女将さんと仲居さんに見てもらい大いに喜ばれることとなって僕も大満足。初めは石でできていると思ったと言うから割れ物だから気を付けてねと、でも割れたらまた作りますよ、その方が出来が良くなっているかもしれないしね。とりあえず置いた場所には刀の飾りがあって、訊けばお雛様と端午の節句は山形ではどとらも月遅れになっているんだそうだ。そういえば庄内雛街道見物ツアーに来たのは3月末だったものね。
桂屋旅館、前には足湯が(冒頭写真はこの反対側から写したもの)
とりあえず鎮座した陶器照明、でも下の小さな台は外しましょうと
この日の泊り客は我々だけで貸切状態、男女人数が多い方となる大きい浴槽を使うことになって、ここの湯は熱いからいつも水道水でかなり薄めることになるのだが、仲居さんが事前にやや調整していてくれていたそうで、何とか入れそうな湯温であったがそれでも熱いからやっぱり薄めながら水道蛇口近くでジッと浸かることに。これだと小さい浴槽の方で短時間で温度調整してユックリするのもいいんじゃないかと、次回はそうしたいと言っておこうかな。
夕食は部屋出しで6時半から、仲居さんが次々に料理を運んできてくれていつも通りの豪華版、予約した時に蟹は女房が面倒がるから要らないというのとボリュームも少し減らしてと頼んだのだが、それでもあるわあるわ。まずは座卓テーブルに並んだのは魚介類の数々に山菜小鉢と漬物、この中では僕はクロメバルの煮付が美味しくて、家ではこんな風には上手く煮ることは出来ないプロの味だ。お造りはアイナメとタイとアマエビ、岩ガキは解禁したばかりだそうでまだ水っぽいんだそうだが、以前夏場に泊った時には一つを焼いてもう一つを生で食べたことがあったなと。アワビは踊り焼ではなくて今回は蒸し物になっていて柔らかくて、焼魚はアマダイの粕漬と変化球が加わって日本海の幸を満喫することになる。これにガザエビの濃厚スープが加わって、最後に肉料理は山形牛のフィレステーキとなって、これはまたまたご飯は食べられません。ということで〆はタケノコ汁とイチゴのデザートでご馳走さんでした。
テーブルにまず並べられたもの
岩ガキ
蒸しアワビ
アマダイ粕漬
お造り
メバルの煮付
ガサエビスープ 冷酒は栄光富士のなまいき
山形牛フィレステーキ
ワラビの三杯酢マヨネーズ和え 漬物はご飯を食べないと残っちゃう
食後はまた熱い湯を薄めて入るのも億劫となってしまって、腹は膨れるわホロ酔い加減になるわで、この日も早々と寝てしまうことにしてしまった。