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葉書大のサイズの小さな染め絵はまだかなりあるのだが、あんまり並べておくのもどうかということで額一つに入替えながら飾ろうと思っていたのだが、面倒なせいで同じものがズーと掛かっていることになってしまう、でももっと大き目のものについては飾る位置が決められて定番のところでとこれもまた。
定年退職の直前だったか団体ツアーなるものに初めて参加、それも飛行機で始めての沖縄へ2泊3日の旅行をした際に骨董屋を見つけ、そこで沖縄紅型戦後復興の功労者という城間榮喜作だという紅型(冒頭写真)なるものを手に入れることとなった、店の正面に額装されて飾ったあったので気になっていたのだが、この作者のことは知らなかったから話半分ということもあってちょっとばかり躊躇、あんまりこの作者に惚れ込む好々爺や風の主人の話しぶりに、持帰るには額は邪魔だから中身だけをと、熱心に話を聴いてあげたからかかなり安くしてくれたこともあって購入した。
分厚い木綿に型染めされたもので、壁掛け用に制作されたものだと思う、紅型はボカシを上手に使うのが特徴だそうで、これもよく表わされていると思う、この人に学んだという後継者では人間国宝に認定された人もいるそうだが、本人自身はそれだけの評価を受ける前に亡くなったとか、でも地元では一番尊敬されているそうだ。
同じく紅型風の型染め絵だがボカシの感じが見られず柚木沙弥郎ばりのホノボノ絵は、小田原の有名蒲鉾店鈴廣の改築前の備品整理ということで廉売していたところに出くわせ、あまりにも安いと買っておいた2枚のうちの一枚。
絵の内容がよく分からないのが逆に面白い、松竹梅の竹が見当たらないのとこの人物は誰を表現したものか、下にある丸二つを俵と見れば大国様なんだけど、胸に鳩らしき柄の服を着ているのは何故と、それに犬と猫が両脇に居るのが意味不明でただただ作者のイメージ表現ということかな、これ分かる人がおられれば教えてください。
三つ目は和製のロウケツ染めの犬の絵で、これは日本犬でしょう、柴犬をもっと精悍にした雑種を表現したものかと、これは陶磁器を扱う骨董屋が番外で掛けて置いてあったもの、自分の分野と違うものは二束三文でいいということで額付で買ったが、まだバティックを娘が持帰るずっと前で、こういう染め方が新鮮に感じたこともあって。
やはり猫はあくまでも可愛らしく表現されるけれど、犬のほうは張子や土人形風以外の絵ではこういう鋭い感じになるのかな。
2010年からの再掲です