ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

21日(土)  ヴァンヴの蚤の市

2008-09-10 08:53:45 | 旅日記
 パリのこういう露天市では業者の運搬車両が車道片側に駐車できるような場所が選ばれていて、当局もこういうところは大らかでいいですねぇ。両側の店を物色しながらの一往復、同じような品物でも店によってかなりの差があるところがさらに愉快愉快、値切交渉もできてやや値が張るものならもう一声下げさせましょう、僕が見ても日本では見かけないフランスならではの面白いものにも出会えて結構安く手に入る。奥方はやはりアクセサリー類、何軒も回ってお値打ち品をとこういう場面では根性がありますねぇ。アンティークのネックレスやブローチにペンダントと次々にお買上げ、さらにお土産用にと小さい陶磁器製花瓶や珍しい刺繍絵葉書など目ざとく見つけてクリニャンクールより安いし雰囲気も楽しいわと。そりゃあそれだけ買えれば嬉しくならないわけはないでしょう。僕は土産物屋で存外高かった小型模造イコンでアンティークほどではないものの、カトリック信者が旅行中に持ち歩くのだという見開きの冊子風のやつを買っただけですよ。でも女房が見つけた第一次大戦前のものという刺繍絵のポストカードは額に入れて飾ったら見栄えしそうで、3枚だけ10€ で買ったのだが帰ってから全種類の絵柄まとめてもっと買ってくればよかったと、これは悔やまれました。往復して一通り見終りした12時過ぎにはどの店も片付け始めているのは、案内書には1日中となっていたのにどうしてでしょう。今日は夏至でパリでは至る所で音楽祭がある特別の日だとか、今年は土曜日とあって格別に盛り上がっていて夜を中心にプロアマ入り乱れて市内各所で演奏会が開かれ、それが全て無料だとは、骨董屋さん達も聞きにいくため早仕舞いなのかな。メトロでの帰り道に途中下車してパリで一番の品揃えという老舗デパートのボンマルシェに立寄る。広さはラファイエットの半分ぐらいですが、ここも食品売り場だけは別棟となっていてイートインもある。有名ブランドのオンパレードでそれも特に高いものが主流、買い物客もハイソな夫人が目立ち、売り子のスタイルも垢抜けして品があります。お金が有り余っていたらここでお買物してください。ここの家庭用品売場には何があるかといってみました、包丁類だけはステンレス、セラミック、ハガネとどれも日本製が最高級品として並べられていて我家のものと同じものがあると変なところで鼻高々、二人で笑っちゃいました。パリ一番のデパートで買物したという記念にと、塩などを掬う木製削りだし加工の小匙2本だけ購入したのがご愛嬌でしょう。今晩はボーイフレンドと10時以降に開かれる音楽会に行くという娘とその前にレストランで夕食をという話に、僕は出かけるのが面倒と作っておいてくれたものを家で食べるから娘と二人でいってくれというわけで、この晩だけは一人でワインを1本空ける。5€ 弱のお値段でもかなり旨い赤でしたよ。

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