昨日は暖かくて、最近運動不足だからとちょっと長めの散歩に、そうしたらお寺さんの桜がまだ奇麗で、桜見物がてら境内を巡ったら意外と奥が深くて、これまでは表側を見るばかりだったからこれには驚かされた。
午後のTVで諏訪大社の寅と申の年に行われる御柱祭のメーンイベント、木落としの中継を延々と放映していて、その瞬間のシーンはこれまでも見ていたものの、今回の内容には氏子達が地域ごとに一体となって参加する様子が丁寧に説明されていて興味深かった。しかしあんまり動かないで見続けるのもと、ビデオに撮ってあとから見ることにして、午後3時ごろから1時間半ほどの散歩に。
そんな散歩の途中に立寄ったその寺は天台宗の金蔵寺、土曜日とあって桜見物の人たちが何人か門(冒頭写真)をくぐって入っていくのにつられて僕もちょっとばかりお邪魔しますということに。以前3月に安行桜を見物した興禅寺は横浜七福神の福禄寿、こちらは寿老人の石柱があって、他には開基智証大師(延暦寺六世座主円珍)創建と書かれた大きな石柱もあり、園城寺(三井寺)寺門派のお寺だと確認した。
正面の立派な本堂周辺にはに鐘楼や観音堂に六地蔵尊などが、そして左手奥には辡天堂という額が掛かった色彩彫刻が一杯の中国の楼閣風建物が目に飛込んできた。
本堂正面
派手な辡天堂
その1階には奥の階段に通じる入口があって、そちらに皆さんが入っていく。この場所は知りませんでした、急な登り階段で裏山の頂上付近まで行けるようになっていたんですね。最上部直前には奥の院不動堂という小さな建物があって、周りと眼下には満開の桜、そしてマンションなどの住宅街が広がっているのが見える。また階段の途中には小さな日吉山王権現の社とその説明石碑があって、この地の命名の由来が書かれていた。この寺も実に由緒正しき格式のあることが知られる。
眼下に桜と街並
奥の院不動堂 日吉山王権現
この近く箕輪町にはこの金蔵寺の元子院だったと聞く大聖院という寺もあって、こちらの先代は中尊寺貫主を務めた有名な学問僧だと。箕輪町には大聖院からもそんなには離れてはいない場所に、さっきTVで見た大社の末社として諏訪神社もあるのを思い出した。
今年は3月21日の開花宣言からもう20日以上、花冷えの日が続いたから桜見物は長く楽しめたね。