冒頭写真の案内看板のようにこの12月19日(土)から来年の1月いっぱいまで、北鎌倉古民家ミュージアムで女房のアイヌ刺繍の先生である四辻藍美アイヌ刺繍展を開催、その初日に女房が見に行くというので、僕はもう一つミュージアム館長さんに見てもらいたいものがあって一緒に、ほかには特別な目的はないしで昼でも食べて、もう紅葉も終わったが北鎌倉から鎌倉中心部まで運動散歩でも少しばかり励んでこようかと。
ゆっくりと家を出て電車で北鎌倉まで、駅からすぐのミュージアムには11時半少し前に到着、まだオープンしたての会場に、女房は持参したお菓子などの手土産を渡しに先生の所に挨拶に行っているあいだに、僕は館長さんとオシャベリを少しばかりしに。
北鎌倉古民家ミュージアム
実はもう5年ほど前になるか、大江戸骨董市で感じがいい乾山写しの絵柄が全部異なる向付5個セットがあまりにも安かったので購入、その図柄の中にある銘らしき赤い字が何とも奇妙で調べてみたら、どうも乾と哉の字を組み合わせたものじゃないかと。乾哉なる人物はいました、その人は乾山銘を継ぐように請われたとか、その娘が直系最後の乾女を名乗ってこの古民家で暮らし、今の館長さん夫婦が最後まで面倒を見たとか聞いていたんで。セットの中の一つだけ持って行って見せたら、乾哉の実物は見たことはないがなかなかにいいものだと、絵の作風はこんな感じだったと思うと、そのあと簪で人気となった乾哉玉などを探したことがあるが見つからなかったとか話しつつ、館内に展示してあった乾山関連の系図の説明なども、それで乾女さんは明治の写真家の下岡蓮杖が乾哉を見込んで、自分の娘と結婚させて生まれたんだそうだ。
乾山写し
今回の展示は四辻藍美さんの作品を中心に、古民家ミュージアムの所蔵品やその他から借りてきたものも含めアイヌ関連の生活道具などまで、アイヌ工芸に興味がある人には見ごたえがあると思います。
館内奥が展示室
ミュージアムショップには今回の展示に関連したものがいくつかあって、その中にアイヌ刺繍の図柄を描いた焼物が面白いと、小さめで湯呑かぐい呑かという猪口を最後に一つ買ってきた。
この展覧会では1月下旬の土日にはアイヌの唄と踊りのイベントや手提げを造るワークショップもあるそうで、いずれも予約制ではあるが宣伝としてここに。
そのあとは北鎌倉から中心部の小町通りまでセッセと歩く、この道筋ははじめ登りで後半は下りでややキツメの散歩となる、鶴岡八幡宮側から土曜日で混雑していた小町通りを歩いて最後の方の脇道に、入ってすぐの場所にある中華料理の二楽荘で遅昼を食べることに。
小町通りの駅側からの入口
二楽荘
ランチメニュー
この店は鎌倉では老舗でしょうか、前々からあるのは知っていたが食べるのは初めて、街の中華屋さんとは格が違うというような、でもランチでは麺類が1080円なら店構えに対してリーズナブル、まずはポットでジャスミン茶が出てきてさすがかと。そして注文した僕の五目スープそばと女房の五目焼そばは具がいっぱいで味もなかなか、細麺で品がある味わいは中華街に負けない、さらにサービスという小さな饅頭がデザートがわりとは女性には格別かと、この店は今後も利用することになりそうです。
ジャスミン茶
五目スープそば
五目焼そば
饅頭は一つずつ
そのあとは女房は生地のスワニーに、僕はまた散歩したりスワニーの芝生庭で日向ぼっこして待つ。最後はスーパーの鎌万で今晩用にと鮮魚を、買ったのは長井産のメアジと地ダコ、帰って自分でさばいて晩酌は日本酒となった。
鎌万
アジのタタキは4匹分を
地ダコはこの日は半分だけ、これが旨いんだ