さてあとは一気に那珂湊まで走って鮮魚の買出しに。買い物客で賑わう港市場隣接の販売店で大型店は4軒、それに特徴を出した品で対抗しようという小型店がいくつか。ここでは1種類毎に結構大量に買わなければならないから、食べ方を考えてそのつもりで選ばないと、まぁ帰ってご近所さんにお裾分けすればあとの見返りがあるかもしれませんが。
銚子から茨城、福島いわきにかけては、白身でも油があって美味しい光る緑の目をした深海魚の目光があれば必ず買う。女房は焼くのに身が柔かくて焼網にくっつくしで大変とこぼしすけれど、実は焼方がヘタなんですよねぇ。僕は子供の頃遠州灘で獲れた目光を七厘で焼きながら、フーフーいって美味しく食べたのは懐かしい思い出。唐揚でどうぞと売っているのだが、僕はあくまで塩焼派です。今回は大型のアジとサバが目立っていたので、これらがお値打ちと買い込みました。塩鮭も一本買いしたらお得であったが、自分で裁かなければいけません。鮮魚だけでなく遠くから輸送のタラバやズワイ蟹なども含めて、関東のこの手の市場では一番安いのではと思いますよ。干物やミリン干などは製造販売している店があるのでそこで買うことにしていて、他所から仕入れたらしい一般の干物は僕は買いません。
ヤマサ水産
今日の昼食は大型鮮魚店の2Fなどで回転寿司や魚料理を食べさせているが、昨日安上がりに済ましたので、大洗経由で高速に乗ることだしと橋を渡って途中を水族館方面に左折して、すぐ右側にあるイタリア料理古橋亭に行ってみた。ここは青山(渋谷)や西麻布のアクアパッツァの姉妹店とか、こんな所では気取っていて、結構な強気値段設定と地元の人は言っていたが、東京に比べればそれでも安めだと思います。店内は木造で洋風アンティーク風の家具でまとめられ、落ち着いた雰囲気。ここはアラカルトよりコースが絶対お得。昼ということで一番安い2600円のコースにしたが、自家製のパン、アンティパストとメインのパスタかピザはメニューの中から自分の好きなものをチョイス、それにデザートとコーヒーの内容。この上のコースからは魚料理などが加わっていたが、我々の年代ではこの程度で十分でしょう。地元客らしきが我々が食べている約1時間ぐらいの間に6組ほど来店してきたが、今週に大洗水族館が新装オープンするとなるとこの店の利用者も増えそう、本格的な味を知られたら更にもっと混み合いそうな予感がしますね。
古橋亭
時は金なりと次の予定があるので水戸大洗ICから岩間ICまで高速を利用して、最後のお目当て栗の家骨董市に立寄ることに。臨時駐車場も用意されてかなりの出店規模には、こんな所でとこれまたビックリ。肝心の値付けはというと、こういうものはどこの青空市も心持だけ差がある程度で、ほとんど同じような値段になっていますねぇ。骨董商売人は各地を渡り歩いているんだから、ちょっと田舎だから安いということはこの世界では無さそうですな。やはりここでも古着着物の人気は高いようであったが、存外に陶磁器類もかなり多いように見受けられた。小一時間ばかりささっと回って割安値段で出物や面白いものがないかと漁ってみたが、現代作家物ながら見栄えのする青磁を売っている女性がいたのでしばしお喋り。多くは森田信司という鹿島に在住の作家のものだそうだが、気に入った瓶子や香炉はかなりのお値段。こういったものの大振りな作品は持っていないので、この手のものの挨拶代わりと、比較的に安く値付けてあった花瓶をさらに負けさせて1万円でお買上げ。この姐御風の女性、浦口雅行や島田幸一などという青磁作家を知っていたこともあって、講釈するにも説得力がありましたねぇ。あとは一つは欲しいと思っていた塗りの大平、山水の平凡な絵柄ながらキズもほとんど無くて、値段も店仕舞時間が近くなって3000円と安くする<これらはやや難ありだったら今はもっと安くなっています>というのでこれも購入。この前に6000円で買わなくて良かったなほくそ笑む僕に、またぁ仕舞場所は知らないわよと女房の声。そんなのを気にしていたら何も買えませんよ、無ければしまい場所用に古箪笥をもう一棹買ってしまおうじゃないかの捨て台詞で、どうだどうだと。
屋敷周辺の敷地を提供している栗の家そのものも元庄屋の堂々たる古民家で、休日は喫茶軽食の店を古民具や古陶磁器が飾られた屋敷内でやっているから、これなら休憩一服の別天地になること請合い。古民家棟のほかに大谷石造りの建物もあって、そちらも店に活用している。なお、栗の家の喫茶は土日祝のみの営業です、骨董市の第三日曜日<その後第一日曜日も開催とか>はやっているはず、秋には採りたての栗でのモンブランが女房の一押し、ここは日本で栗の一番の産地だそうだ。
栗の家骨董市
栗の家の店内
大谷石造りの蔵が喫茶に
3時過ぎに岩間を出て常磐道は順調だったが、首都高は相変わらず両国から渋滞の掲示板で、向島で降りてしまって我家に5時過ぎに帰還。アジはタタキに、サバは味噌煮用に裁き、鮭の解体切身作りだけ担当して、あとは女房に任せまずビールからやらかす。さぁ今日も飲むぞとなりましたな。
店データ(この旅日記4回分をまとめて)
とちぎ花センター 岩舟町下津原 1612 0282-55-5775 <栃木市に合併>
喜久屋 本店 結城市結城 1531 0296-33-2351
奥順 結城市結城 12 0296-33-3111
外池酒造 益子町大字塙 333 0285-72-0001
日下部藍染店 益子町城内坂 1 0285-72-3162
陶庫 益子町城内坂 2 0285-72-2081
添谷 益子町大字益子 1687 0285-72-2255
陶芸メッセ 益子 益子町大字益子 3021 0285-72-7555
益子参考館 益子町大字益子 3388 0285-72-5300
鎌倉(雪ノ下・丸山亭) 益子町大字益子 4240 0285-72-1101 <営業終了>
倶門窯 烏山町滝田 2009 0287-84-2222
島崎酒造 烏山町中央 1-11-8 0287-83-1221 <合併で那須烏山に>
烏山和紙会館 烏山町中央 2-6-8 0287-82-2100 <合併で那須烏山に>
山あげ会館 烏山町金井 2-5-26 0287-84-1977 <合併で那須烏山に>
萬さろん 烏山町中央 2-1-25 0287-82-2003 <合併で那須烏山に>
国山窯 馬頭町小砂 3112 0287-93-0711 <合併で那珂川町に>
田舎レストラン巴夢 馬頭町小口 1467-3 0287-92-3641 <合併で那珂川町に>
広重美術館 馬頭町馬頭 116-9 0287-92-1199 <那珂川町に合併>
ゆりがねの湯 馬頭町小口 1671-1 0287-92-3023 <合併で那珂川町に>
岩倉鉱泉 水府村下野 5788 0294-85-1126 <常陸太田に合併>
JA里美生産物直売所 里美村大中 866-1 0294-82-3883 <常陸太田に合併>
ぬく森の湯 里美村大中 2076-6 0294-82-3366 <常陸太田に合併>
麻呂宇土 大子町池田 728 0120-591-236
玉屋旅館 大子町大子 714 0295-72-0123
ゆばの里 大子町塙 734 0295-72-8551
茨城みどり農協特産物直売所
大子町頃籐 3539-12 0295-72-1435
奥久慈しゃも生産組合直売所
大子町袋田 3723 0295-72-4250
和紙の里 山方町舟生 90 0295-57-2252 <合併で常陸太宮に>
舟納豆 山方町山方 473 0295-57-3337 <合併で常陸太宮に>
古橋亭 大洗町磯浜町 8196 029-266-0040
栗の家 岩間町土師 1285 0299-45-5124 <笠間に合併>