この器も骨董市で見つけた珍しい丼型の鉢で、どういう理由で外周にこういう銀線?を籠状に巻きつけているのかと、何でわざわざこんな手間をかけたのかが分からない、特別な使い方をするのだろうか。
焼物の鉢は中に梅を描いていて、京焼か九谷かのどちらかじゃないかと思っているのだが、不思議なのはこの外側に銀(?)線を籠状に巻き付けていること、口縁と高台とをしっかりと編んで囲み、外側全体を保護するかのように巻きあげているのだが、こんなことをしても大して壊れるのを防ぐことはできそうにないのにね、これはデザインなのかどうか、何のためなのか目的がよく分からない。
高台内の銘に寿山とあったから調べてみたら、九谷にその名前の作家がいるようだが、この銘は何処にでもありそうだからはっきりとはしない。
見た目にはここまで手を入れてよくやったなぁと、感心するのと面白くはあるが、こういう器に食物を盛るのは何か抵抗感があって、これも花を活ける水盤代わりに使うのが適していると思うが、ハテ?。
2009年9月からの再掲ですが、このあともう一つ同じように金属線を巻き付けたものを見つけました、そちらには把手が付いていて手提げできるようになっていた、それでこれも見たら把手を付ける場所があって小さくてよく見なかっただけ、お茶席などでお菓子入れにでも使ったものか、そういう場所には縁が無かったので分かりませんが。