伊豆方面は久しぶりだけれど、以前には会社の厚生施設もいくつかあったからもう何回も行った場所が多くて、今回の第一日目はユックリノンビリしようかということで、遅めの出発で早めのチェックインと相成った。
10時頃に家を出てまずは東名高速で厚木ICからは小田原厚木道路、途中で二宮で西湘バイパスに乗り換えて小田原市街には11時過ぎには到着してしまう。出たのは遅めでも年寄りは早起きだから朝食時間は早かったということで、腹具合からはランチも早めじゃないとね。もう何回も訪れている四川料理の森羅の数台の駐車場に車を停めて、11時半の開店まで暫し待って開くと同時に入店。入ってみて気が付いたのだがこの店の定休日は火曜日で本当は今日が休みだったはずが、翌日が天皇誕生日で24日と振り替えていたんだそうだ、ラッキーでしたね。ランチメニューはこれまでも来るたびにかなり変化があったのだが、今回は麺セットと料理一品の定食セットがあって、僕は当然に麻婆豆腐で女房は酢豚といつも通りとなってしまうなぁ。でもここの麻婆豆腐は本格派で美味しいです、へたな横浜中華街のものより上を行きますぞ。女房の酢豚もアツアツで、ランチでも作り置きしていないから中華街の休日ランチなどより旨いわけだ。メインだけでなく付け合せのザーサイや肉辛みそもこの店独特に手が加えられていて美味しいし、スープもありきたりの味ではなくて深みがあるのに感心する。最初にここで食べたときにはもう少し高めのランチ設定で美味しい杏仁豆腐も付いていたのだが、メニューにも店の貼紙にも何も書いていないので女房はやや不満そう、でも夕食のことも考えてダイエットしといたらと僕は真面目に忠告しちゃいます。ランチとしてはこのくらいの量が適当でしょうに。もう一組いた女性グループは坦々麺セット御飯抜きなどを注文していたが、美味しい!と3人ではしゃいでおった、確かにここの坦々麺は香りたっていていいよなぁ。
女房は僕の最後の壁に福という字を逆さまにして飾っているのを見つけ、よく中華料理店で見かけるけれど何故かと僕に訊くので福が転げ込むようにだろうねと返事。地元の人はこの日は休日と思っているためだろうか空いていて、我々が食事していた時間は二組だけ、で暇そうなサービス係の女性に尋ねたら、中国では天から福が転げ落ちてくるようにと逆さまにするということで僕の推測は大当たり。僕の推測が当ったぞと女性と僕で拍手、拍手に、周りにお客さんが多かったらこんなことではしゃいでいたら顰蹙ものだよね。
食後には小田原城の報徳二宮神社側にある有料駐車場に廻って駐車、これまでも何回もここに来ているのに昭和のコンクリート製再建だからとお堀の外から眺めるだけだった天守閣(冒頭写真)に登ってみることに。初めて本丸まで階段を歩いてみたら城内は思いのほか広くて、その昔からあったろうと思われる松などの樹木は見事ですねぇ。昭和35年に江戸時代の姿に再建したという天守閣も会津若松鶴ヶ城に継ぐ感じの規模で、今までバカにしていてゴメンナサイ、さすがは関東の雄の本拠ですな。今でも小田原市内で一番高い建物だそうで、最上階からの眺望もいいです、でもこの位置からだと富士山は手前の山に蹴られて見えないのだけが残念。この城は戦国の後北条の時代で戦乱を旨として造られたのだから、場所選びに富士山を眺めようなんて優雅さを求めるようなことはありえなかったはずですから仕方ありませんな。小田原中心部から東伊豆方面では富士山ではなく相模湾の眺めを楽しむことになります。
第一日目はこんなものでいいかと、今回初めてとなる北川温泉に早々と入ろうと小田原を切上げる。途中で日本料理の右京の前を通ったので平日のランチメニューを見てみたら実に美味しかった当時のぜいたく丼だと思われるものがこだわり丼というメニュー名になっていて、3割ほど値上りしていたのはこのご時世でいいのかと、でも大分昔のことだったからなぁ。でも最近は蒲鉾だけでなく小田原おでんも売り出し中だし、鴨川のおらが丼を真似たか小田原どんのパンフレットなども作られていたから安穏とはできないはず。
道筋、伊東では石舟庵で女房が饅頭とプリンを旅でのおやつにと買いこのプリンは美味しいとペロリ、僕はそういう間食は絶対にしません。
大室の先では以前からあったJA直売所が新たな建物になっていたのでそこにも立寄り、ここでは正月飾り用の南天や千両などを買って持参のガラス瓶に水を入れて一両日持ち歩くこととなった。そういうための準備も怠らないのが我々の旅なのです。