春は名のみのという歌詞は早春賦だったな、というようなことを思い出すような日々が続いて、咲き初めた桜も縮み上がって足踏みする、そんな寒かった昨日、女房が習っていた吊るし雛教室の展示会の最終日が迫ってきていて、写真だけでも撮っておいてやろうということで出かけた。
女房は柳川のさげもんを習って3年、今回で卒業というので、最後の飾り展示を3月の一ヶ月間に渡ってやっている横浜市営地下鉄の仲町台近くにありせせらぎ公園内の古民家まで車で、近くの駐車場がある店で買物してから少しだけ駐車延長させてもらって大急ぎで写真だけパチリと。
このせせらぎ公園は港北ニュータウンではそんなには広くはない公園なのだが、池と古民家に背後の雑木林がいい里山の風景を切り取っているところが見所。この日は桜が数本ある池の対岸の草地では何組かの花見客が寒さにめげず車座になって缶ビールで宴会をしている。ここの桜は咲き方が遅いらしく一分咲き未満でまだ花はマバラ、その下で寒さに震えながら冷たいビールというのは、傍目にはバカ共の集まりにしか見えないぞと僕は冷かし眼でやり過ごし池を一周。
田舎の風景かと
古民家は江戸中期から末期のものをニュータウン開発時に近くから移築保存したのだそうだ。その建物が吊るし雛教室の場所になっていて、1年の最後の3月に生徒の皆さんの製作したもの並べ飾るということだが、もちろん先生の豪華なものも飾られる。まぁ時代を感じさせる二間続きの部屋にこのくらいビッシリと飾れば見応えはある、昨年の庄内、村上や今年の真壁などではこういう場所が何箇所もあるから観光客を呼べるわけだが、ここはあくまでも周辺の住民が見物客だ。最近は古い街並やお屋敷などとセットでこういう雛飾りを観光に売り出す地域が増えているようで、来年もまた何処かにと女房が言い出すだろうね。
板の間に並ぶさげもん
内部の土間から
縁側から畳の間を