ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***近場でも名所あり、買出しあり 前半 三崎・鎌倉 2001.11

2014-01-18 16:49:23 | 旅日記

 我家のある横浜北部の日吉からの日帰りお手軽コースとして、スキーなどの冬スポーツをしない我々としては特に何もない冬場の休みなどにちょくちょく出掛けるのが、三崎から鎌倉を巡って今晩の惣菜の食材なども買出しもしながらという観光と実益の兼用ルートである。もう大昔になるが息子が大学受験の年は、泊り掛け旅行は控えて毎週のように出掛けて、鎌倉などは徒歩で半日ぐらいを掛けていろんな所を歩き回ったものだ。

 往きは第三京浜に都筑ICから乗り、横浜新道、横横道路(新道から横横道路に移る手前に以前は無かった料金所を新しく設けて200円を徴収、なんでこの乗り継ぎに第三京浜より高い料金を取るんだとここは頭にくる所で、道路公団はキチな根性丸だしですなぁ)と走って、衣笠で一般道路に降りて目指す三崎港へ。僕は一般道路では国道134号に出る手前で三浦海岸方面標識の交差点で左に曲がり、京急三浦海岸駅少し手前の池代の信号で右折する裏道を走り、134号へは横須賀の方から来る道から出ていくコースをとる。この道は空いているのと、もう一つ池代で曲がってすぐに農家の野菜直売所(以前はシャッターが早くから空いていたが最近は早朝は開いていない)が2軒あって、ここのものは値段は他の直売所より高めかと思うが質が良いのでいつも立寄るのだ。特に冬場は三浦大根を始めとして新鮮野菜が豊富なのが嬉しい、三崎はマグロだけじゃないんですよ。それと冬場には三崎の各所から相模湾越しの富士山を眺められる確率が高いから、冒頭写真のような眺めも期待できますよ。

 そのあとは国道の途中に鈴木水産の生鮮ジャンボ市場と隣には同経営でマグロが人気の寿司屋豊魚亭があるのだが、いつも朝早くなのでまっすぐ三崎に向かう。朝早く行くという理由は、三崎では午前5時頃から8時半頃まで日曜日毎に朝市が開かれているからなんですよ。

 この市はマグロ、鮮魚、干物ほかの海産物と野菜類が中心で、中には漁師が自分で捕ってきた魚だとか言って売っている店も有ったりする。マグロなんかも10以上の業者が出店しているし、野菜類も農家直売と業者が入り乱れているが、威勢の良い掛け声を出しているのはまずは業者のみ、直売者は控え目なのが微笑ましくて、僕は野菜だけは農家直売の方で買いますよ<最近は三浦野菜もブランド化してきて以前よりは高くなりましたねぇ>。

 マグロは寿司屋専門を謳う所(山哲など)やインドマグロ中心という業者など、まあ見ただけではよく分からないと思うけど自分で確かめて?買って下さいな、そのうち目利きになれるかもしれませんから。ただしここは冷凍物だけなので、数日で食べるならプロの解凍済み(大型ブロックで買いたいなら柵取り前の解凍品もある)したものを買った方が無難でしょうかね。鮪ではホホ肉やカマは安いし、旨いしでお薦め、ホホ肉はフライパンで塩コショウで料理すれば牛ステーキのような食感だし、カマは同じ味付でガスオーブンで銀紙包焼がめっぽう旨くてボリュームも十分、僕は白身魚以外は刺身より熱を通したこっちの料理法が特に好物なのだ。

 鮮魚は秋も深まればカワハギ、冬はキンメなどがお目当ての魚、アワビ、サザエ、イセエビなどもいつも少しはあるがお値段はそれなりですな。ときには鯛、ヒラメがあることも、アジ、サバなども出ていることは多いようだが概して鮮魚の種類は少なくて、やはりマグロや水産加工品が多いようですね。

 三崎は車でしか行けないから特に年末28~30日に恒例の年末セールは買出し客で渋滞が激しくなってしまう、港町というのは山谷の起伏が激しい地形が特徴でメイン道路は限られているから、よほど狭い抜け道などを熟知していなければまずゲンナリとなること必定です、普段でもこの朝市はやっているので年末は避けて早めの日曜日に行くのが無難でしょう。その場合は冷凍マグロの自宅での解凍方法をよーく教えてもらいましょうね。

                            コの字型に多くのマグロ、鮮魚、干物などの店が

                            新鮮野菜も花卉なども

               昔は現市場棟がある場所が空地でもっとバラックテントで朝市が開かれていたが今は立派に

 また遊び目的を兼ねてではなくて、鮮魚で良いものをということならここまで来なくても、鶴見生麦の横浜の寿司屋などプロが仕入れる市場通(日曜と水曜が休み、一般客歓迎で朝8時頃から開店、年末はお節用食材のセールも開催)の方が薦めで、プロ用に目利きした魚ばかりだから素晴らしいネタが買えるはず。

 朝市としては三浦の東側、金田漁港などもTVで紹介されているが僕は行ったことはありません。有料道路橋で渡る城ヶ島にも漁協直売所はあったけれど規模は小さいものばかり。三崎の朝市は早過ぎの時間帯だという向きには、フィッシャーマンズワーフ(フィッシャリーナ・ワーフ うらりと名付けられて野菜なども売っている)も旧市場跡に今年7月にオープンしたので、ゆっくりと昼に行っても良いでしょうが無料駐車場の開放は無くなります。8時過ぎに開き始めたこちらに朝市のあとで今回廻って見たら、イカなどがこの中の店の方が朝市より安いということもあって、これは後の祭りとなったことを念のため付け加えておきますよ。

 前述の鈴木水産ジャンボ市場や朝市広場の先のマグロ市場などの常設店のほか、街中にはマグロや鮮魚、貝専門、干物などの店が多くあって、その中でもまるいちという鮮魚店はかなり良いものを置いていてお薦め、お値段もそれなりではありますが一般市場価格よりは安いはず。

 まるいちのある路地から北に出た道は港町の商店街になっていて、港の道は細いものと決まったようなのなのだが、ここもメインの道は露地よりは少しばかり広いものの同じですねぇ。ずっと歩いていくとTVでお馴染となった異相な親父のくろば亭があり、向かいには大漁旗の三富染物店があって、多少は港町の雰囲気が感じられはするが総じて裏寂れた商店街で、ポツンと野良猫が半眠りしているのがピッタリの雰囲気なんて、好奇心旺盛なら歩き回ってみても面白いかも。三崎はマグロで町起ししているけれど、地魚小魚料理や寿司屋などもいくつかあって、自分の口にあった店を探してみて下さいな。ガイドブックに出ていないお薦めの店などについては、地元では長い営業らしい喫茶店など見つけて、地元に詳しいと思われる主人に聞いてみたらどうでしょうか。今までTVなどで紹介された中ではくろば亭は確かにかなりお薦めであったが、早めに行かないと込合うのは確実。注文は数人でいろいろな創作料理を頼んで取分けるべきだと思うものの、我々二人だけだと定食物は避けるのは当然としても、まず丼以外の異色メニューの飯物を一つ、それに加えてはアラカルトで旨そうなメニューを二品に汁物程度でもう腹一杯になってしまう。本日のメニューなどもあって、なにせ種類が多過ぎて訳の分からない客がゾロゾロいて、そこにお薦めを早口でしゃべる案内係となっては、それだけでは聞いてもどんな料理かピンとこないはずで暫しキョトンとなっていますな。我々も同じではあったが周囲で食べている中で美味しそうなやつだけはシッカリ観察しておいて、次回のお楽しみにということにというぐらいのことだけは食事中も忘れませんでしたぞ。

                          フィッシャリーナ・ワーフ うらり

                          冷凍マグロを連なりでクレーンで船から荷揚げ中


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