9月15、16日の土日に東御市で巨峰の王国まつりが中央公園芝生広場(冒頭写真)であるというので、ちょっとばかり暑さは気になったがゴン太を芝生で遊ばせながら見物して来ようかと、初日土曜日の朝にゆっくり10時頃に山荘を出て、公園周囲の駐車場に入ろうとしたらもう空き待ちの車が行列を作っている。周囲にはいくつか駐車場があるからと脇道から回って行ったら、やや離れた場所で幸いに2台だけの空きを見つけてヤレヤレと。
巨峰の生産が全国一位という旧東部町時代からのこの催しには以前にも二回ほど来たことがあって、内容は巨峰の直売以外にはいくつかの地元物産や食べ物のテントのほかJA関連の販売テントなどが並ぶものの、我々にはあまり興味を引くものは無いのだが、青空の下の芝生広場というのは気持ちがいいものでということで、それが今回見たら芝生には犬を入れるなというようなことになっていて、これはいつからと残念でした。芝生広場ではどちらかというと子供向きの遊具が用意されていて、そこに犬というのもマズイですか、でも小さい犬なら子供たちも仲良くなれるのにね。それではと犬を女房と交代で木陰で遊ばせながら会場内を一回り、今回は芸能人がゲスト出演していて、お笑い芸人のレギュラーがちょうど舞台で地元FM放送の女性アナウンサーとお喋りしていたが、以前はこういうギャラを払うようなタレントは呼ばなかったんじゃないかな。
会場入口
芝生広場の一郭には子供の遊具が
ユルキャラも出てきて
ステージにお笑いのレギュラーが
巨峰とナガノパープルの直売
その会場内で今回は東御市にあるワイナリーによるワインフェスタがあるというのを知って、会場である文化会館サンテラスホールに廻ってみたら、昼前は会場設営の最中で開催時間は午後4時半という、やはりアルコール類を飲むとなると真昼間からじゃいけませんか。ということで一旦は巨峰まつりのほうは切り上げて上田方面に行ってみることに。
ワインフェスタ会場準備中
上田には昼過ぎに到着、まずは腹ごしらえということになったがまんぷくは閉店したし、姉妹店でこの前ランチがよかった桜庵は土日は営業していないしで、このあとに温泉にも入ってからまたワインフェスタに戻るとなると簡単に済ましちゃおうと、アリオ上田に入ってフードコートでお手軽ランチ、これって腹に入れたというだけで感激するようなものじゃないけれど、1Fの餃子の王将にしようかとしたら行列していたもんだから。
そのあとは青木村まで足を延ばして泉質が僕のお気に入りの田沢温泉の有乳湯に、ここは単純硫黄泉で成分量は少ないのだが、源泉掛け流しの豊富な湯は鮮度抜群で微細な泡が肌に膜を作り、湯船の表面にもウッスリと白い模様を浮かべるというのが凄い、柔らかな湯で湯温も40℃を切っているから長湯できて実にいい湯だな気分を味わえる。注ぎ口の湯は飲泉もできるし、洗い場のカランからも源泉が出てきて本物の温泉とはこうでなくちゃと入るたびに感心する共同湯だ、料金も200円というのがビックリもの、但しシャンプー類は自前で用意していく必要はあるが。
有乳湯
一っ風呂浴びてサッパリしてまたも東御市の中央公園近くの文化会館サンテラスホールに戻ってきたら、ワインフェスタ開催時間の午後4時半少し前となり受付が始まっている。入場は無料だがワインテースティングするのは、500円で今回参加のワイナリー3社のロゴ入りグラスを買った上で、テースティングの一杯は70mlの有料となる。他には地ビールのOH!LA!HOも飲めるようになっていて、こちらはプラコップだからグラスは必要ない。ほかには軽いおつまみというか東御市では人気の飲食店の出店があって、会場内は瞬く間に呑兵衛たちでいっぱいになった。
参加したショップ一覧
主催は東御ワインクラブなる有志の集まりだそうで、呼びかけ人で会長の玉村豊男の挨拶と発声で乾杯、これでフェスタは正式開催となったわけだが、もう皆さんはその前から当然のようにグラスを傾けておられた。会場内には小さいながらステージも設けられバンド演奏と歌手の歌声もと、立食のテラス席だけでなくホール内の椅子席もとどのテーブルも埋まる盛況、これだけ賑わったらかなり成功した催しになったんじゃないですかね。市長も駆けつけて町興しPRに勤めていたが、玉村豊男が最初のワイナリーを開いてから続く若手が現れて、今や東御市はワインの街で名をあげつつあるということだ。テースティングワインで一番高い一杯は500円だったから、ヴィラデストワイナリーのメルロ・リザーブの売値5000円から考えるとほとんど原価での提供となっていて、これならお値打ち試飲と言えるでしょうな。ワイングラスの500円はこのフェスタの運営費も少しだけということでしょう、納得できました。確かに国産ワインも質が上がっていて、このメルロ・リザーブは樽熟成期間も1年半というから本格派、でも各社のワインを飲んでの総じての感想だが、どれも繊細さが勝っていて口の中でワーンと広がる豊潤さは少な目、どちらかというとフランスならブルゴーニュが好きな人向きじゃないかと、これは好みの問題だから国産愛好家も今後はかなり増えることでしょう。でも1本5000円というのは考えちゃうな。東御のワイナリー3社の中では先輩格のヴィラデストがリードしていて、僕が飲んだ赤ではリュードヴァン、はすみふぁーむの順であった、これも僕の好みということで。
玉村豊男会長による乾杯
3ワイナリーと地ビールが並ぶ
立食が基本でぶら下げる工夫が ワインフェスタ2012と各社のロゴ入り
ヴィラデストワイナリー リュードヴァン はすみふぁーむ
焼鳥5本が300円、かなり美味しい鶏肉
フェスタのテラス会場
バンド演奏も入って
女房とゴン太は会場の外に待たせての約1時間弱、つまみ類は焼鳥を買ったけど食べないで飲んだワインは4種類、僕は当然に白ワインは呑まないから赤ばかり、少しだけのホロ酔い気分で山の神様のご機嫌が険悪にならない程度で切り上げることにしたが、運転はヘタを自認する女房に任せて山荘に戻って、夕食とワインの飲み直しをしたのは言うまでもない。
このフェスタ自体は3時間の予定だったようだが、今後も毎年開催するとなると地元客はいいとして、首都圏などからの客の宿泊案内などもしたほうがいいのでは、軽井沢に山荘がある我々でも運転があるとなると誰かが犠牲になって飲む人も遠慮勝ちになるものねぇ。でもそんなに飲んだら財布のほうが傷むか。
<追記>
ワイン祭りはこの翌年の2013年は第二回目となるが、何故かこの巨峰祭りとは別開催となったようで、9月上旬の開催案内があったようだ、どうしてわざわざ分けちゃったのだろうか。ということで今年は行けなかった。