この列車は日本式であったが座席半分ずつ客車中央に向って並ぶスタイルで空いている席はもう進行方向とは逆向きだけだった。セーヌ川沿いにパリを離れてから1時間ちょっとのシャルトルまでの車窓からの眺めはロワールに行った時とそんなに変わりは無い田園風景が続く。もし進行方向を見ながら左手に乗って行けばシャルトル駅手前から大聖堂を望めたはずと帰りに知ったのですが、下調べしても分からなかったでしょうね。大聖堂の頂部が見える駅前広場に出てきた観光客の中にはモンパルナスのアメリカ人達もいました、ここでも皆さんが行く方向に従いましょうや。新市街が発達していない街の大聖堂はどこも駅から遠く離れていることはありません、シャルトルの観光案内所の建物に続いて広場がありその奥側に今まで見たものより繊細な感じを受けるゴシック建築の全体の姿が現れ、二つある尖塔の形状が異なるのが珍しいですね。この大聖堂も聖母マリアに捧げられノートルダムと名付けられ、中世ゴシック寺院の最高傑作という評価があり、シャルトルの青と呼ばれるステンドグラスも多くがオリジナルで残っているのも素晴しいとか。奥の内陣の周りには繊細な彫刻群があるのですが信者じゃないのでどういう宗教物語を表しているのかはサッパリ分かりません、でも石でよくぞこんなに細かくと感心しちゃいました。とにかく大聖堂全体が細部まで徹底的に手を入れている感じなのです。お土産にステンドグラスのミニチュアフィルムを買ったから、帰ったら鏡か何かに貼り付けましょう。外に出て裏に回ればテラス広場になっていてここからの風景もなかなかのもの、続く庭園にはトゲの無いバラがあると目ざといニ女房が見つけこれは不思議不思議。市街を回ると観光地らしく月曜日が休みの店が多い、ステンドグラスを売る店は1軒だけ開いていたがミュージアムのほうはお休みとなっていて残念でした。昼は来るとき見つけたパンとケーキを作って並べる小さな店でサンドウィッチと飲物で済ましたが、僕が選んだサンドは1個だけかと思ったら売れたらそのあとすぐ新しい1個を作るのですね、田舎町のこういう店は安くて旨いです、あとで晩飯用にとクロックムッシュも買ってしまいました。駅に戻って帰りの切符を買えばここでも年齢を訊かれて料金は2人で20€ 弱というので朝となんでこんなに違うのだと、帰ってから娘に聞いたらフランスでは時間などの条件で料金差がおおきいのだそうで、それなら早く教えてもらいたかったね。明日から最後の二日間はパリで買物に集中しようということで、早めに戻れるので市内の見残しを駈足で回ることにする。まずモンパルナスに戻り駅前広場で街の様子を覗えば、モンパルナスタワーというのは旧市内には珍しい超高層ビルのことなのですね。次はメトロで市庁舎の先にあるポンピドーセンター、旧市場跡の再開発で古い町並に先進の近代建築で賛否を呼んだ異様なデザインのビルは外観のみを眺め、近現代美術の鑑賞はまたの機会としましょう。最後にパリで最古のステンドグラスが残るというサント・シャペルの見物、元は王宮の礼拝堂という建物は小さいながらその上階はゴシックの柱間全面がステンドグラスとなっていてちょっと異様な感じもしますが見事なもの、でもこれだけの入場料がルーヴルなどと比べると割高じゃありませんか。隣の最高裁判所の奥にはマリー・アントワネットやロペスピエールがギロチンの露と消えるまでの最後を送った牢獄というコンシェルジェリがあるそうですがそちらは見学せずに引揚げる。
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