
軽井沢滞在中はスーパーツルヤの格安ワインを飲むことが多いのだが、その中でもちょっとだけいいワインが無いものかと、メダル受賞ワインだけを並べる棚があったので、ラベルに書かれた内容を参考に選んで試してみようと、やはりいくつか飲んでみたが僕の好き嫌いからもあるが良い悪いの差がやはり、メダル評価はどうやっているものかブラックボックスでもありますな、まだメダル受賞棚の全部を飲んだわけではないが、格安ワインや女性ソムリエの店のワインを含めて最近の滞在中に飲んだ赤ワインの僕の勝手評価を。
●パラシオ・デル・コンデ グラン・レゼルヴァ 2014
ツルヤで824円のメダル受賞棚にあったもので、棚に数種類あった中から2014年と熟成期間が長いのとアルコール度が14%と高かったので選択、後でネットで調べたら1100円以上で売られていたが、グラン・レゼルヴァとあるように味は濃い目で熟成風味もあってそちらは合格だが、香りが僕の嫌いなタイプ、少なめの香りながら飲んだ時から喉越しまでに果実とは思われない違和感がある臭いがくる、この風味というか臭いはスペインワインでは時にありますね、スペイン産は熟成期間が長いものでも値段は安めなのはいいのだが、味は良くてもこの風味だけは僕は敬遠する、二日目は多少は香りが弱まったようだが依然として動物的というかアクがある臭いがある、味の方はやや引き締まった感じになって開かなかった、女房に飲ませたら香りに対して違和感はなく味もまずまずと、僕だけが気になるこの風味全体は何と表現するべきか。
●オルヒウム ゴールド・メダル 2017
ツルヤのメダル受賞ワインの棚にあってその中でも数量が少なくなっていたので人気かなと購入してみた、742円と棚では一番の安ワイン、飲んでみたら香りは少なめながら、味わいは赤ワインの要素は一通り揃っていたものの全体的に薄めでやはり値段通りかなと、二日目にはやや濃くはなっていたが渋みが強くなって逆に地味な印象に、これだと僕はもっと安いトキアンディーノ2020のほうがいいぐらい、特に2020年は昨年よりも旨味が増していると思うので。
●マニエリ ネグロアマーロ サレント IGT 2018
ツルヤのメダル受賞棚にあった824円のワインではこの値段のワインがいろいろあって、その中からイタリアでは僕の好みから当りが多かったプーリアのワインがあったので買ってみた、最初はやや酸味があるものの味は濃厚派と、しかし香りは少なめで旨味は少なめかなと、飲み進めたら徐々に膨らみも出てきたので二日目に半分ほど残してみた、そして期待した変化は総体的には大きくは変わらなかったが、味の濃さだけはより強くなって、人によってはクドイとみるかも、でもプーリア産は味の濃さが特徴でしょうから、軽井沢滞在中はこれをデイリーワインの一つには加えるようになりそうです。
●マニエリ ネーロ・ディ・トロイア プーリアIGT 2018
プーリアの上と同じワイナリーのブドウ品種が違うらしいワインで同じく824円、こちらは濃さを追求しないで飲みやすさを主眼にしたものか、前に飲んだネグロアマーロよりもやや酸味があって柔らかく大人しい味わい、ただ喉越しに微かに僕には違和感がある臭いが感じられた、二日目は更に酸味が強くなったような、でも喉越しの臭いは無くなってもっと飲みやすくなってきていた、でもプーリアならもっとパワフルな方が僕の好み、同じマニエリならこれら二つの中間の味ででフルーティーさのある香りのものを期待しちゃいます。
●トキ・アンディーノ カベルネ・ソーヴィニヨン 2020
ツルヤでは定番売れ筋となっているらしい494円の格安ワイン、軽井沢滞在中にはよく飲んでいて以前にも書いているが、こういう格安ワインでもヴィンテージで味わいに違いがあるようで、この2020年は昨年よりも旨味が増している感じでお値段以上かなと、メダル受賞棚のワインと比べても遜色がないような、ただアルコール度が12%と低いのだけは僕には物足りない感じになってしまう面も、赤白あって赤ワインではメルロもあるが僕はこちらの方が好き。
●テンプス 2019
ツルヤでも439円の超格安ワインです、これよりもっと安いワインもあるもののそれに次ぐお値段ランクかな、昨年からだったか売り始められて、今やワイン棚では赤白各種がズラリと並んでいるから人気商品になっているのだろうと思われる、昨年最初に飲んだ時はほかのワインを飲んだ後で酔っぱらっていて、樽熟成風味が凄いと驚いたのを記憶する、しかし普通の状態で飲んでみれば樽香はあるものの主体はやや甘めで軽めのワイン、香りと味とバランスはいいが厚みは無いです、でもこの値段だから文句はありません、二日目も変化はありませんね、ブルゴーニュの有名どころが南仏産で選んだとあって、やはり赤ではピノ系の軽めの味になっているのかも、これもアルコール度は12%と安いワイン共通ですが、ネットでは1000円以上で売られていましたよ。
●ウンドラーゲ アルタ・ロマ メルロー 2019
当たりだったトゥルッリ サレンティーノ・サレントを昨年に教えてもらった小諸の小宮山酒店で、今回もお薦めワインいろいろが並べられた中から、ハズレでもいいからと一番安いチリ産1100円のこのワインをまずはとチョイス、トゥルッリ同様のスクリューキャップながらソムリエの女性店主はメルローでもシッカリ味というので、その一口目ではやや酸味勝ちの大人しい味わいです、それが暫くすると練れてきてバランスがいい優しくいい具合の味わいに、それで半分ほど残した二日目は厚みというより少し引き締まったような、バランスはいいが大人しめになったのかなとも感じたが、この日に飲んだ女房はこれは美味しいと、僕はもっとパワフルで口いっぱいに広がるようなワインが好きだが、女房はこういう落ち着いた味わいのほうが好みらしい、この値段のチリワインでもこういうシットリ味のワインがあるんですね、僕にはまずまずというところでしたが。
ツルヤのメダル受賞棚にはフランスやスペインのワインがまだまだあったが、これまでフランスの金賞ワインなどでは期待はずれが多くて、いずれも税込824円ぐらいのワインではこれは美味しいというようなものに巡り合うことは稀じゃないかなと、ワンコインでソコソコのものをデイリーワインにした方が賢明かなと、何よりも酒代の平均単価を低くできますから。
小諸のこもろ協会局発行の小諸とりっぷVol.3をたまたま見たら、小宮山酒店の紹介ページがあった、場所はこんなところにというような細い道を入っていった住宅街の中にあって、女性店主はサクラアワードの審査員の一員という、長野県産ワインも充実しているが僕はコスパからは1000円代の外国産オススメワインから選んだほうがいいと思う、ワイン会も開催というがこれには車では参加できませんな、この店は昔の静岡で酒屋を継いだ女性による産直ワインの店ヴィノスやまざきの往時を彷彿とさせる、やまざきは今や大きくなって高級路線も増えて平均単価もやや高くなったがこちらはこのままでいてほしい、向かいの金寿しでランチしながら時々訪問していいワインをまた教えてもらいましょう。