二日目は宿のバスでまた北上駅まで戻り、そこからは観光バスに乗り換えて3日間の秘湯を巡る旅となり、まずは八幡平アスピーテラインで岩手と秋田の県境にあるいずれも二回目となる一軒宿の藤七温泉と蒸けの湯に立寄り湯して、二日目の宿の新玉川温泉ホテルへという行程。空模様は晴れてはいたが雲もかなりあって、岩手山が見えないのが残念、これだと山の上の天気だけが心配で、高山帯からの見晴らしや山野草が霧の中になっていないようにと願うばかり、バスガイドさんも山の天候だけは運任せだと。
北上駅までのバスから、朝早くはやや雲が多くて
秋北バスに乗り換えて
バスは東北道経由で八幡平アスピーテラインに。
東北道で、北国はまだ麦秋
岩手山は裾野だけが少しだけ
アスピーテラインのミズナラや白樺林を抜けて高山帯に登って行く
高所のトドマツ地帯に
源太岩
登って行けば徐々に天気は良い方に変ってきたようで、雲の上かと思っていたのが見晴らしも利き、さらに珍しいほど風もないと、これはラッキーでしたよとバスガイドさん、温泉の前に景色が素晴らしい八幡平山頂レストハウスに立寄って展望台に。
レストハウス内にあった自然探勝路の地図
展望台からは風景写真をいくつも、パノラマ写真には三つで360°が入っています、この高さまでの下には雲が無かったのは運が良かった。
雪がまだ残る
展望台への途中でシラネアオイが咲いているのを見つけた、自生しているとしたら初めての遭遇、また期待していたハクサンチドリももう咲き始めていて、これはこのあとの藤七温泉でもいくつかが。
シラネアオイ
ハクサンチドリ
八幡平山頂からは少し走れば藤七温泉の湯が湧く噴煙の上がる谷間が見えてきて、その先に宿がある。この日の昼食はここでのメインがきりたんぽ鍋の食事、食後すぐに温泉となったのはスケジュール上の都合で。
噴煙が昇る、この下に藤七温泉が
藤七温泉・彩雲荘
きりたんぽ鍋
野菜天ぷら 小鉢はニシンとウド
露天風呂は各浴槽で温度が異なる
藤七温泉は標高1400mという東北で一番の高所にある温泉だから冬期は閉鎖、泉質はPH3.4の単純硫黄泉で濃度は薄いのだが、露天風呂の砂利底には湯の花の泥分が溜まっていて泥パックができるほど、ここでの一番は野趣あふれる大自然のまっただ中で入られること、火山活動の中にあるから泉温が高く、各浴槽には引き込む樋長さを変えて温度調整指定らしいが、日によって差があるらしく女性風呂は熱くて入れないとバスタオル姿で混浴の一浴槽は占領されてしまった。
温泉成分分析書
付近では以前の7月上旬よりもハクサンチドリ以外はいくつかの山野草などの花が盛りとなっていて、以前には見られなかったイワカガミとイソツツジの群落があったのには驚いた、これらは訊けばかなり増えて来たとか、コバイケイソウやイワハゼは最盛期か、ミズバショウとウラジロヨウラクやハクサンチドリはまだこれからもというところ、ここまでくると珍しくもなく咲き揃っているのが素晴らしい、期待した以上でしたよ。
ウラジロヨウラク
イワハゼだと思うが
イワカガミの群落
イワカガミ(冒頭写真も)
イワカガミとイソツツジ
イソツツジ、一株だけ別にポツンと
コバイケイソウ
ミズバショウ
ウマノアシガタ、これは雑草ではあるが
ここでは食事と温泉と花と三つも楽しむことができた。