今までコーヒーカップやマグばかりだったので日本茶の湯呑は無いのかと思われそうで、確かにこちらはそんなには多くは無くてさらに高いものはありません、ごく普段使いのものがほとんどで地味なものが多いんだけれどねぇ。
ということで毎日夫婦で使っているのが冒頭のもの、左が女房用の益子焼は和茂吾作の塩釉に春夏秋冬の文字入り、右は信楽忠六窯の灰釉の被りが少ないので安かった焼〆である。
先日陶芸教室の先生宅を訪ねたときに個人が集めた湯呑の写真集の本を見せられ、昭和50年代の出版ながら既に人間国宝作家からその後の認定作家、さらに現在バリバリの陶芸作家の作品が網羅されているのにはビックリした、その中の幾人かの作家のぐい呑など少しばかりは僕も持っているが、この人の財力には降参です。
その中に左馬の文字が入ったものがあって、そういえば赤津焼の西山窯山口正文氏から貰った黄瀬戸の左馬印刻の湯呑を思い出した、次の二つはその時に購入したものと貰った湯呑で、この左馬は新しく出来た電気窯の窯開きのお祝いで関係者に配ったものの残り物があったからということで、この辺りではこういうお祝いには左馬が使われるのだそうだ。
湯呑は写真だけだと大きさの実感が湧かないから、ぐい呑と間違えそうな形のものも多いですよね。
2009年4月からの補筆再掲です