瀬戸、美濃の旅行で訪ねた瀬戸の奥にある赤津焼の里で求めたカップは黒織部と黄瀬戸の二つ、どちらも伝統工芸士の作である、東日本では瀬戸物というと普通に使っている食器類一般の呼び方となっていますが、赤津焼はそれらと一線を画す窯元が集まっている地域の焼物で、瀬戸市街からはさらに奥まった小さな山の中にあります。
右側は西山窯山口正文作の奔放な雰囲気の黒織部、左側は玉樹窯の三宅紀保作の黄瀬戸の繊細な感じのカップである、これらは桃山時代の茶陶の伝統の技を受け付いていることから工芸士の認定を得ているわけだが、瀬戸でこういう良い焼物を焼くのは赤津地区だけかな。
まずは赤津焼会館で全作者の作品を見て好きな作家の家を教えてもらい、訪ねていいかを訊いて、窯元で直にものを見て買うのがお薦めである、でもそれだと余分に買っちゃうかもしれませんけどね、僕も西山窯で安いからといくつか買い込んじゃいましたから、店で買うよりお得です。
ここから北に車を走らせれば品濃陶磁器センターを経てすぐに美濃に出られますから、焼物好きなら是非そちらにも、発掘によって分かったがこれらの伝統ある焼物の窯場があったのは美濃地方だそうです、多治見、土岐、可兒などもいい焼物が見つかるはずですよ。
2009年2月の記事の加筆修正再掲です、西浅草は合羽橋道具街の陶器店でこれに似た作品があって下の名前が違っていた、今の西山窯は息子さんの代となっているのかな。