またしても秘湯を守る会の格安キャンペーンを利用して法師温泉の長寿館に、そして今回は軽井沢の方にちょっと用事があったので、上田の先の青木村は公衆温泉の小倉の湯には入ったことがある沓掛温泉のおもとやとの二泊三日の旅に。今年は一気に春めいてきて、いい旅になりそうですよ。
もう何回かの上州なので今回はゆっくりと8時前に我家を出発、途中早めの昼はもう大分昔に食べた水沢うどんが美味しかったと女房が言うので、渋川ICで降りて10時半にはこの近くに別荘を持つ知人が贔屓ということでゴルフついでに食べたことがある松島屋に入る。ここ水沢うどんは元祖だの始祖だのと名乗る店があってややこしいのだが、かの福田赳夫と中曽根康弘という派閥の領袖2人の選挙区で、店毎にうどんやでも派閥に分かれているとか聞いたことがあるが、もう昔話になったでしょうかね。僕は初めて温かいかけうどんにしたのだが、やはりここのうどんはいいお値段をしていますねぇ、本場讃岐うどんのようにコシが強く滑らかな太麺で確かに美味しいのは確かだが、コストパフォーマンスで讃岐に軍配を上げざるを得ませんぞ。
あくまでもうどんの味をと
ここに来たからには水沢観音にも参拝をと、まずは立派な経蔵を大勢の観光客に混じって3回廻して、これだけのお経を読み上げたと同じだという功徳をさずかりましたよ。結構立派な寺院で今までお参りしなかったのはどうしてなのかと、下を走る道路からは石段だけしか見えなくてこんなに境内が大きいとは分からなかったからだろうね。
境内
本堂
このあとはかなり昔に草津、四万と無料共同湯をハシゴしてから一度だけ伊香保温泉の石段の湯にも入ったのに、女房はまったく覚えていないという石段で続く温泉街の風情を再確認させてやろうと伊香保にまわる。無料駐車場に停めて石段街を最上部の温泉神社まで一往復、春休みに入ったせいか若者達が目立ったが、ここ伊香保は関所跡も残る街道筋で石段道は戦国時代からの歴史があることを彼らは知ってか知らずか賑やかだねぇ。雪を被った上州の山並も眺められる急階段の途中には、温泉がドッドウーと流れる様子を見られる仕掛けもあって、懐かしくもあり珍しくもある温泉旅情を楽しみことができるのだが、ここにもゴースト化した旅館がありますねぇ。こういう廃墟化した旅館のビルが目立っているのは残念ではあるが、女将さんの会などを結成して頑張っているということも聞いた、しかし一部の個性ある老舗旅館や格安団体集客ができる大型旅館などでないとやっていけないのは何処も同じでしょうかね。ずっと昔は夜だったからか階段の商店街はもっと華やかな雰囲気があったと思ったんだけれど、一軒だけ地元のおばさん達が手作りした吊るし雛を飾った店があって無料で見せていたのが目に付いた程度、昼間のこの通りは閉まった店が多くて全体に地味過ぎじゃありませんかね、もっと昼間も元気出しましょうよ。
石段を上から
近くに出来た伊香保グリーン牧場にも前まで行ってみたが、中に多少の施設があるとはいえ入場料が高すぎませんか、外の売店のソフトクリームの味も入場無料の長門牧場の方がずっと上、もっと勉強してくださいなと、ここまでは批判的な話ばかりになってしまった。月夜野のびーどろぱーくも伊香保からは一般道でちょっとの距離なので寄道して奥方はお買物、次は新治村のたくみの里にもちょっとだけ立寄り、豊楽館で3年熟成味噌など買い込んだあとは、今回もジックリと湯に浸かろうと法師温泉にはいつも通り早めに急ぐことに。昨年は3月28日と10日あとにこちらに来た時には、いくつかの土産物屋ではカタクリなどの鉢など多くの種類を売っていたが、今年は寒かったせいか豊楽館の植物売場で節分草と雪割草などを見かけた以外は山野草の鉢はまだまだで、いくつか安いのを買って軽井沢に植え込もうかという目論みははずれてしまった。