やはり法師の湯にはジックリ浸かろうということもあって観光はそこそこにして早目に宿に向かい、猿ヶ京温泉を抜けて三国峠への登り道を少し走れば宿の案内看板がある脇道に入って、まだ雪がかなり残りやや狭いところもある林道みたいな道筋を抜けて、やや開けた場所まで来れば前方に周囲を山に包まれて現れるかの古めかしい一軒宿(冒頭写真)に、3時のチェックインの少しあとには到着する。
長寿館は今までで一番宿泊客が少ないようで駐車場には11台だけ、春休みにもう入っている高校生か大学生ぐらいの息子連れと30代らしき外人夫婦にこれも30代の若手夫婦以外は我々を含めて老人達ばかりであったが、早速に夕食前のレトロな混浴の法師の湯にノンビリと浸かっていると、なんとその30代らしき外人夫婦と若手夫婦の男連中のあとから奥方達もが入ってくるではありませんか。まぁ風呂の先客は70代老人2人に僕だけだったんだけれど、まだそんなには年取っていないと自負している僕までが男っ気無しの人畜無害に見られたのでしょうねぇ。その話を女房にすれば、翌早朝の混浴時間には先客は老人一人のみということで、我が奥方も僕と一緒に入って混浴気分を味わってニコニコと、あのJRポスターではないけれど、この宿全体の雰囲気もあって何故か古の良き混浴の風習を受入れてしまうのでしょうか、でも外人にはそんなことは分からないと思うんだけれどね。長身スマートな外人さん夫婦はこの宿に何回か泊まったことがあるのかも、しかしこれにはビックリではありましたよ、日本の温泉文化を尊重してくれてありがたや、ありがたやなんて言ってはイカンかな。
この宿は風格ある古民家風建物の一軒宿の風情に奇麗な透明の温泉と美味しい食事が相俟ってまずは第一等賞もの、それに山からの湧水が飲めてトイレがウォシュレットなどというところもいいですねぇ、でも今回も浴室にシャワーだけは無いので洗髪だけは不便だと女房は申しておりました。
ここの食事内容はいつもグッド、冬場の格安キャンペーンで泊まっても手を抜いていないのがよく分かる。安いからこれでもかと出してくるわけではないが、食べ残すよりもこのくらいのほうが好ましいぐらい、質と量のバランスを考えるしっかりした料理人がいるんだと思う。
上州牛がメイン
スッポン入り小鍋 お造り
焼物 イワナ 上州牛焼き上がり
翌朝も早起きして温泉に、朝食までの時間はたっぷりとあるからと長湯しちゃう、これはぬるめの湯だからできることなんだけど。ここに来るといつも温泉三昧で、ほかでは考えられないぐらい何回も湯に浸かっちゃうのだ。
そのあとの朝食はギンダラの粕漬けが旨くて、それと豆腐が鍋仕立てとなっているのが嬉しいね。
朝食膳
二日目は軽井沢の山荘に立寄って様子を見てから上田の先にある沓掛温泉に行けばいいだけだからと、宿で10時のチェックアウトぎりぎりまでゆっくりして出ることに。