ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

酒田舞娘と庄内ひな街道に村上と新発田の街巡りの団体ツアー 5

2012-04-17 10:27:25 | 旅日記

 村上市街でのバスの駐車場はおしゃぎり会館となっていて、市内観光は自由散策として1時間50分ほどしかないから町屋の人形さま巡りがメインとなって、会館の見物をする人は少ないだろうね。バスガイドが市内中心部まで案内するということだが、我々は勝手知ったるところだから先回りしちゃう。その最初は案内パンフレットに、駐車場からすぐの三ノ丸記念館で村上特産の堆朱まつり開催というのでその見物から、でも堆朱は高いものだから眺めるだけ、小学生達が作ったという素朴な作品を並べたコーナーもあったが売り物ではない、郷土密着の工芸品ということで学校の工作で作らせたんでしょうな。

                     堆朱のほかに郷土土産も

 ガイドさんの案内の最初は村上鮭加工の名店でもある喜つ川からということであったらしいが、我々も人形さま巡りはその付近のその名もうおやという店や和菓子の老舗早撰堂などが集中する場所からスタート、途中は端折りながら4年前には到達できなかった案内地図の端っこのJR駅近くまで歩いてみようということに。

                              案内パンフレットより

 その最初はうおやに、というのもここで今晩遅く帰っての晩飯の惣菜を買いたかったから、でもこの先歩くのに荷物になるからと昼ごろまでの売れ具合を訊いたら、昼時までなら売切れることが無いというので戻ってきて最後に買うことに。このうおやは道路反対側にも加工場兼店舗ができていて、こういう地方都市の魚屋で拡大路線というのは立派なものだ。店内ではこの催し期間はランチもたべられるし、両方の店内に展示の雛飾りも豪華で老舗だということも窺えて、嵐山光三郎じゃないけど誉めちゃうな。

                     うおやの店頭にも塩引き鮭が

                     うおや本店の雛飾り

                     向かい側の店の人形さま

                           うおやの売場

                  うおやでの買物

 ここで笹むすびというのは初めて見たが、二つセットで片方は全てゆかりでもう一つが塩引鮭、筋子、たらことなっていて、これはバラ売りでゆかり抜きで買えるようにしてくれませんかね。手頃な大きさで帰りの新幹線車中で食べて、帰ってからの晩飯までの繋ぎにちょうど良かった。笹団子というのは越後名物だが、笹むすびもササの香りが仄かに海苔の風味に加わってこれもありかなと、でも値段差ほどには味の差は出るもんではないから微妙ではある、見栄えはいいからお土産向きかな。

                    

                          夜の惣菜用などにと買ったもの       新幹線で食べてしまったがやはり鮭は塩が利いてこそだね

 次はやはり早撰堂の江戸中期の享保雛も見物しておかなくてはと入らせてもらって、雛段の上段にある人形はいかにも時代がありそうで、榊原氏が姫路から移封の際にこれらの人形を持って一緒にやってきたらしいというから300年以上の年代物だ。

                      早撰堂

                    上段に年代物のひな人形が

 塩引き鮭で有名な喜つ川も見逃せない、吉永小百合のJRコマーシャルやポスターでも知られるのは周知のことだが、店主のお爺さんも鮭以上いい味出してるというと失礼かな。ここは駅近くの吉川酒店が本家筋だというが、同じサケでも商売違いが面白い、でも鮭の酒びたしというのは村上名物だったなと、しかし高いものになったなぁと買わなかった。雛飾りの方も何組もが並べられ、中条の収集家が集めたという各地の土人形などもあってこちらの展示も見ごたえがある。

                    喜つ川

                    店奥の広間にズラッと

                           土人形いろいろ

                           雄鮭を切腹を嫌って腹の一部を切り残して

                           喜つ川で買ったのはこれだけ

 中心部の見所だけ済ましたあとはJR駅に向かう通りに出てすぐのお菓子屋の昭月堂に、女房がバスガイドさん推薦だという窯出しシュークリームを少しだけ帰りのお供に買いたいというので、これが130円と安いんだねぇ、太らないために買い過ぎないでねと言いたいぐらいのお値段だ。ここでの買物を終えたらあとは目ぼしい場所だけ立寄りながら、大急ぎで駅近くまでの展示場所を往復することになった。

                    手前が昭月堂で前方に歩いていく

                

                      上の棚に窯出しシュークリームが         帰ってくるまでにシュークリームは少なくなっていた

 以前に見たときに豪華だったなと記憶するお茶の九重園、村上はお茶栽培の北限だそうで街中には古くからの茶舗がいくつかあるらしいが、この店は老舗で立派な店舗、店の奥に飾られた多くのひな人形に加わってお殿様から拝領したというで大名行列の人形が拝見できる。雛段にはお菓子だけじゃなくて卵(冒頭写真の左下に卵が)を供えているのを不思議に思い訊いてみたら、こちらでは子孫繁栄の願いを込めて置く習わしということだ。

                     九重園には大名行列人形が

                         座敷床の間にも

 駅方面に歩いて行ったら小さなスーパー風食料品店の店先に塩引鮭などが並べられ各段に安い、高い安いで味は多少は違うんだろうけど店の格でも贈答用か家使いかで地元では選択の幅があるんじゃないかと、これは試しにと鮭の昆布巻とともに買っておいた。

                     食品スーパー

              

                              店の外に並べられた地元の名産が安い            塩引鮭と昆布巻だけを試しに

 目まぐるしく変わる天気で一時はアラレ風の雪まで降ってきて、こういう天気で外干しの鮭は問題ないのかと、喜つ川などでは室内干しだっかが街を歩いていると所々に塩引鮭を軒下に吊るす光景が見られて、観光的にはいかにも村上という雰囲気には役立っているということではある。下の写真は車と電柱さえ映っていなかったらタイムスリップしたみたいな風景でしょう、村上の古い街並みはなかなかのものだ。

                     雪が激しくなって

                     閉まっている店舗の中にも古い雛人形と村上でも傘福が

 この通りには喜つ川の本家筋の吉川酒店もあったが、今回は日本酒は買わないことにしていて、というのも〆張鶴は帰ってからでも買える場所を確保したから以前みたいにわざわざ探すことも無くなっているんでね。

                     吉川酒店


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