毎年7月の第4日曜日に開催されるしなの追分馬子唄道中の行事は今年で26回も続いているそうで、僕は一昨年とかなり以前にも2回ほどと、ちょうど軽井沢に来ていた時に開催されていた場合は見物に来ていて、今回で4回目になるかな。
今回のポスター
この催しは昼までには道中行列が往復の片道を終えるから、早目に行って昼で切り上げようということにして子犬のゴン太を連れていくことに。その前に月火が休みとなったteteに、月曜に帰ってからの朝食用を兼ねてパンを買っておこうと8時半に山荘を出て、佐久までの裏道を通ったら反対側車線は混雑を避けて軽井沢に向かう地元車がかなり多い。信濃追分駅の先まで行ったら前に初心者マークを付けたBMWがすれ違い走行ができず、反対側車線の車の列が通り過ぎるまで立ち往生、さらに少し動いたら空家らしい家のシャッターに前を当てちゃった。その先の広い場所まで来て停まって後続車をやり過ごしていたが、隣には運転していた若者の父親らしきが同乗して道案内していたらしい、対向車がブンブン来るこの細い道を初心者に走らせないでもらいたいよな。
9時開店直後に入ったteteは全部の種類は揃ってはいないが、僕が好きなレーズンなど数種類が入ったカンパーニュ風のパン(何回も買っているのに横文字に弱いから名前を覚えようともしないんです)は早く来ないといつも売切れでこの日はゲット。しかしミルクフランスというらしいのは11時に焼き上がりということでまだ無い、ほかにも好きなパンはまだ焼き上がっていなかったのは残念でした。昼は馬子唄道中の会場ではヤキソバぐらいだろうからと、ここのサンドウィッチを買っておく、これがお値打ちものなんですよ。
そのあとは直接追分に戻っていくつか指定されている駐車場のひとつに9時半には車を停める。一番東側にある浅間神社境内に舞台が設えてあってメイン会場(冒頭写真)となっている、フリーマーケットも奥で毎回開かれているのだが今回は目ぼしいものは無し。それで追分の旧道を歩いてみたら毎年同じという顔ぶれもあったが、油屋旅館の敷地内や堀辰夫記念館の駐車場などでは一昨年は出店が出ていたのに今年は見当たらない。面白い植物など売っていた人が居たのにのにねぇ、いまいち盛り上がりに欠ける感じになっているぞ。
フリーマーケット
旧道には道中行列に参加する時代衣装の人達がそぞろ歩きして昔の宿場らしい雰囲気を高めようとしているのだが、我がゴン太は人間好き、犬好きで尻尾を振ってあたりかまわずすり寄っていくから、君の方がアイドル人気になっていたようだな。
黄門様と代官
町娘と駕籠かき
飴売りと武士
ゴン太は愛嬌をふりまき通し
油屋隣の古本屋で100円の本を幾つかと、骨董屋のテントでは上田の国分寺で売られる蘇民将来の小さいのを買っただけでまた浅間神社に10時半過ぎに戻って、11時出発の道中行列を待つことに。舞台ではその前に大浅間火煙太鼓の演技があって景気づけたあとしばしで行列の出発時間に。
太鼓演舞
この時代行列は毎年同じで、先頭の旗持ちのあとに町長が代官に扮して最初の馬に乗り隣に馬子唄の歌い手が付き、あとにも馬に乗る武士、婚礼衣装の花嫁の人力車、駕籠かき、町人娘、飴売り、飛脚などなど総勢数十人がいくつかにばらけて進む。最後はご愛嬌にチンドン屋がピーヒャラ、チンチンドンという趣向となっている。この祭りの行列は会津祭りなどの規模には及びもつかないが、慎ましく微笑ましいというもの、実際にも追分の宿場の旧道の長さだって短いからね。
馬子唄道中
最後にチンドン屋
行列の過ぎ去ったあとはサンドウィッチを食べて、今回は民謡など聞かずに早々に山荘に戻ってきた。民謡と言えば江差追分のコンクールが有名だが、ここのはいくつかの民謡を唄うだけだったと記憶する。浅間の馬子唄一本に絞って大会形式にしたら盛り上がるんじゃないかな、でも出場者を確保するのが今や難しいか。
追分宿旧道を歩いていてひっそりと建つ小屋みたいな家に豆腐屋の看板を見つけて、以前にネットで美味しいという書込みを見た記憶があってこれがその店かと。まだありますかと入ったら木綿、絹、油揚げどれもありますという、冷奴には木綿と絹のどっちがいいかと訊いたら絹がいいというのでお言葉通り一丁買ってみた。この豆腐も大豆の味がシッカリあって旨い、みまき豆腐は木綿と絹の中間の味わいだがこれは絹らしい滑らかさがある、今度は木綿の味も試して見よう。
佐藤豆腐店
午後からはゴン太には留守番させて小諸のあぐりの湯に、一ヶ月もリニューアルしていたからどんな風に変ったかと思っていたら、建物自体は絨毯が新しくなったぐらいであまり変化はない。おそらく温泉設備の更新が主だったんでしょうな。今回の滞在中は浅間山の全体の姿は現れなくて、この日も頂上は眺められずじまい、でもここからの眺望は信州の公衆温泉の中でも秀逸だと思う。
あぐりの湯
館内にある眺望写真パネル