ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

この犬にまたがる傀儡子みたいな土人形の正体を問い合わせたら

2023-11-19 15:08:08 | 工芸絵画骨董

 これも庄内地方で買ったか貰ったか、工の文字が書いてある頭巾を被った犬にまたがった人物は誰かと、犬乗り童子といって子供が乗っている人形は知ってはいるがこちらは大人みたいで不思議だったのだが。

 信州中野市は中野土人形で有名で、資料館には一度だけ訪ねたことがあるのだが、日本土人形資料館ホームページがあるのを知ってメールで添付写真を送って調べてもらったら、その返事では鶴岡あたりのやはり犬乗り童子なんだそうだ。

 中野にも似た頭巾を被り狆に乗る人形があるという、大人に見えたけれどよく見れば腹掛けかヨダレかけをしていて子供だったんですね、昔はこういう頭巾を帽子代わりに赤ちゃんに被せていたそうで、かってに傀儡子かなと思っていたのは全く見間違いでした。

 ただしこの人形には鳴玉が入っていないから鶴岡ではなくて酒田かもしれないと思って再度訊ねたら、焼く過程で玉が本体にくっつくこともあるそうで、この形は鶴岡人形に間違いないそうだ、この犬の顔や姿は以前に紹介した大型の鶴岡土人形と全く同じだものね。

 犬が多産安産ということで、子供に恵まれ無事に育つように願いをかけてこういう人形が作られたのでしょう、今年3月に庄内と村上の雛街道を巡ったときにも犬筥というのがセットで飾られていたものね、頭巾の工の文字については分かりませんでしたけれど。

 中野市では毎年3月31日と4月1日の二日間ひな市が開かれるようだけれど、売り出される数が少なくて抽選になり、なかなか手に入らない貴重品になっているそうだ。

 古い土人形は全国に多くの生産地があったのが、今では廃窯したところも多くて各地の古い物を集めるとなるとものすごく奥が深いらしい、その収集品展示で一番ビックリしたのは羽黒の松ケ丘開墾場記念館で、個人からの寄贈というがよくぞこれだけ集めたという日本全国に渡る数々の郷土玩具のメインが土人形であった、あれには兜を脱ぎましたよ。

 

2009年8月からの再掲ですが、その時のリンク先は不明となったところが多いようでリンクは無くしました


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