瀬戸、美濃の古い土物の焼物ではやや大振な石皿なども僕の好みである。やや新しい大型の片口鉢と共に花活けの水盤として使っている、有名な志野や織部などの釉薬とは違った素朴な土味が感じられる釉薬の焼物なので食器とは別使いが無難で。
二つとも骨董市で買ったものだが何処でだったかの記憶はなく、何分にも昔なので値段もよく覚えていない代物、瀬戸の石皿は最近でも骨董市などで時々見かけるが無造作に床に置かれていて欠けやヒビがあるものがほとんど、無傷なものは少ないのだが、冒頭写真のものはあまり使われていなかったらしく完品でした。
よくこれに寿司など乗せたらいいなどと聞くが、商売であれば演出でそれなりに出来るかもしれないが、重いから扱いにくい大皿で家庭ではねぇと、以前に惣菜屋で使われているのを見たこともあるが、それはやはり上手い演出を加えていて馴染んでいた、ということで我家での出番は花活けの浅い水盤として時々に。
もう少し深い水盤にはこれも瀬戸の大片口鉢、こちらも1升ぐらい入るから大きすぎて器には使っていない、石皿とは活ける花によって使い分けることはしてはいたがどちらも出番は少なかったかな、最近はお客さんもあまりしないから仕舞われたままとなってしまった。
2009年9月の記事の再掲です、これらは重いのと汚れが目立って使い方が限定されます、また飾るなら花のボリュームも必要かと、格別な客もさらになくなった今はお蔵入りとなっています