ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

みちのく桜巡りの旅 その4

2009-05-03 08:00:00 | 旅日記

第三日目 26日(日)

 最終日も5時起きですぐに朝風呂、朝食はバス4台の先発組がひと段落した7時半からのバイキングスタイル、和洋のメニューは充実していてどうしても全種類と欲張っちゃうと食べ過ぎになってしまう。ここで焼いているというパンまで1個食べてしまったので腹一杯、お里が知れる僕でした。

                       バイキング朝食    

 雨の中を出発、昨夜は夜だったから分からなかったけれどこのホテルは鬼首でもさらに奥にポツンと建つ昨日同様の立地だったんですね。ここから鳴子温泉までの道筋も渓流あり滝ありダム湖ありの景観美、コチラ方面には来ていなかったのでこのコースで秋田方面に抜けて鷹の湯温泉にも次回は行ってみようかな。

 最初の立寄りは鳴子温泉にあるこけし工房の菅原屋、ここは3月に立寄った中澤太鼓店のすぐ近くにある。鳴子ではこけし博物館と日本こけし館だけしか入っていなかったのだが、鳴子こけしの最大の特徴である首がキュキュッと回る仕組と作業実演を始めて見させてもらった。工人も入れ込む際の回転摩擦の熱で煙が出るくらいのときに自然に入るという理屈は分からないと言っていたが、ただ雄雌の大きさは回して鳴るくらいでないと外れてしまうそうだ。実に不思議でいつ誰がやり始めたのかな。こけし材は火災防止の意味がある白いみず木が多いのだが、最高級品は茶色い槐だそうで魔除の木だそうだ。

 次は鳴子峡の駐車場にある新しいレストハウスに立ち寄り、国道に架かる橋と芽吹いてきたばかりの渓谷の景色を眺めたものの雨脚が強くなって遠望するだけ、もっとも土砂削れでまだ下の遊歩道は通行禁止だそうだから仕方なかったね。ここの土産物売場で昨日ホテルで買ったものと同じ鯉幟壁掛がもっと安かったのにはチキショウめ、肢体不自由児施設鳴子たんぽぽ作業所で作ったというこの飾り物はアイデア物、これ立派な工芸品ですぞ。

                     鳴子峡

                            鯉幟飾り

 そして最後の仙台には岩出山は素通りしてJR駅に到着、オプションの松島塩竃神社観光参加グループとしばしお別れて別行動となる。オプションコースでは松島も塩竃ももう見物しているし、まだ乗ってはいない松島湾船観光も雨では期待できないだろうとパスしたのだけれど昼からは急速に天気が回復、これならクルーズも良かったかな。我々はこの前が牛タンだったからと今回はかき徳でカキ料理、それに帰りの新幹線内での夕食用にとカキ飯弁当まで買ってしまう。その後は街ブラしながらるーぶる仙台という市内観光専用バス停車場まで歩き、1日乗車券600円を購入して時間を考え瑞鳳殿と仙台市博物館だけを観光見物しあとは周遊コースを一周して駅に戻ることに、青葉城は最初の仙台で行ってみて大したことは無かったしね。本当は国宝の大崎八幡宮にも行きたかったのだがコースから外れているのでダメ、こちらは次回に個人で来たときにしましょうか。

                         あぶり丼

 急な坂道を登り、続いて石を並べる階段をたどれば瑞鳳殿(冒頭写真)、政宗公霊廟であるこの建物は国宝だったのだが戦災で惜しくも焼け、昭和50年代に市民の寄付などで再建したという。桃山様式の立派な造りで日光東照宮などと同じだが、やはりそれより小さくしたということかな。脇にある資料館には再建前の発掘調査の模様がTV放映され、政宗から続く仙台藩2代忠宗、3代綱宗までの遺骨調査結果や掘り出された遺品などが展示されていてとても興味深い。従って再建された霊廟は離れた所に2代感仙殿、3代善応殿が並ぶかたちで3棟あるのだが、第4代からはこういう霊廟は造られなかったと説明にあった。この3代目は19歳で家督を継ぎ2年ほどで幕府の命でわずか2歳の子供に4代を継がせることになり、これが後々に仙台伊達騒動に繋がったのは有名な歌舞伎仙台萩や樅の木は残ったの小説の題材としてもあまりにも有名ですね。この綱宗ゆかりだという絵柄のぐい呑の話は以前ココに書いたことがあって、本当にそういう盃が手元にあるのだったら思うと何だか奇縁ですなぁ。

                       奥が善応殿  

 次の仙台市博物館は伊達家伝来の史料を寄贈されて展示している常設コースだけでもう一杯の時間になる。元々は福島県伊達郡に由来する姓で鎌倉時代に始まり、政宗の前3代で戦国大名に発展したこと、今年のNHK大河ドラマ天地人の上杉家が関ヶ原後に移封される前の米沢を葦名氏と争って本拠にし会津も抑えた秀吉に服する前の政宗の事歴、以降岩出山への移封と徳川に願っての仙台への移転、さらには支倉常長の遣欧使節などの歴史説明がタップリとある。最後のほうは端折って見学はオシマイ、るーぷるバスの最終一つ手前の便は次の青葉城で多くの観光客を拾い、時計回りに回ってJR仙台駅に帰る。

                          仙台市博物館

 仙台駅での最後のお土産お買物タイムは地下にある地元名産販売場所には蒲鉾屋、牛タン屋、和菓子屋ばかりがこれでもかと並ぶ。ワシはここでもヒネクレ者だからかき徳のカキの燻製だけを買い、スーパーに足を伸ばしてちょうど夕刻からの値引きしていた魚介類の中からメヒカリとホヤを買込んで帰っての手短な調理を目論む。

 8時13分発のやまびこは2階建MAXではないと女房が喜ぶものの、日が暮れて外の景色はもうほとんど見られないから同じだよと。東京駅新幹線出口を出て流れ解散、我家には10時少し前に帰還して大振なメヒカリのワタ出しをしておく。ホヤだけは刺身で一杯やらかしていい気分で旅の打上げと相成りました。


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