前回に続いて盛夏の8月前半の山荘の庭では花の種類は少なくて、梅雨明けまでが長かったことも影響していると思うが、例年よりも一週間は花が咲くのが遅いみたいでもある。また今年は梅雨明けからは一気に暑くなったが雨が少ないことも植物には負担となったようで、例年なら咲くはずのユウスゲやコオニユリなどは全く咲く様子がありません。冒頭写真は定番としている場所からの浅間山の写真で、ウドの花蕾が視界を遮るように伸びていますが、周辺ではウバウユリの花が目立ってきていますね。
今年は一週間遅れながらヤマユリだけは数株で2輪ずつ花を咲かせました、ユリの仲間では一番大きい花じゃないでしょうか、芳香もあって人気があるから軽井沢では各所で見られますが、御代田町の町花とか、軽井沢町の町花は春のサクラソウとなっています。
ネジバナも何ヶ所かで出てきていて、これが一番早く咲きだしたものです、ランの一種で周辺でも芝生などの中でよく見られますが、小さくて根元の細葉も目立たなくて、伸びてきて咲き始めるまでは気が付かないですよね。
ギボウシ類は自生で増えています、オオバギボウシは若葉の時が山菜のウルイだそうですがこれはコバギボウシでしょうか、この後も咲く株がいくつか見えます。
フシグロセンノウも数株あるはずだがこれが最も大きく育ってきた株で、最初に一番の頭頂部から咲き始めました、フシグロとは葉の付け根の茎部分が黒くなっているからと植物園で教えてもらいました。
レンゲショウマの花も遅れ気味です、やっと先端の蕾から赤みを帯びてきて咲き始めたところです、株分けしたもう一つは今年も咲かないようです。
ツリガネニンジンもやっと咲きだしたところ、昔は周辺でもよく見かけたが最近はほとんど消えてしまいましたね。
日陰を好むキバナアキギリは増え過ぎぐらいで至る所に、これは大きな株になって最初に咲きだしたものです、植えてから自然に増えるものにはマイヅルソウやベニバナイチヤクソウもありますが、こちらはやや大きくなってしまうので増え過ぎたら間引かないと。
秋の花のホトトギスもヒッソリと咲きだしたものがありました、これはヤマジノホトトギスだと思いますが、周辺で自生しているとしたらこの種類ですね。
これは園芸種のユウゼンギクだと思います、やや日当たりが悪い場所だからかひ弱そうに育っていますね、増えていないようなのでこの場所で放ったらかし状態ですが毎年出てきます。
キキョウも秋の七草ですが8月半ばでまだ蕾というのは例年よりも遅いと思います、やっと最初の蕾が色づいてきたばかり、このあとはすぐに咲くと思いますが、周辺の日当たりがいい場所ではもうかなり咲いていましたね。
これはナツエビネです、春のジエビネよりもキレイな色の花を咲かせます、これは昨年に地植えしたもの、別のもう一ヶ所でも蕾を出し始めましたが途中で萎れないでチャンと咲いてくれるといいのですが。
同じくランの仲間のミヤマウズラです、小さな植物ながら蕾だけは高く伸ばしてきています、この花が完全に咲くまでを見たことが無くて途中でいつも萎れてしまったような、でも場所を変えて増えてはいるのですが。
最後はタマアジサイの蕾です、この写真と同じ時に植物園でもまだ蕾でしたがやはり遅れているそうで、こちらはもっと小さく硬そうでさらに遅れそうですね。
朝のゴン太との散歩で、休耕田の畦で咲いていた野の花を毎日少しずつ摘んできて、小さな掛花入れに補充しつつ飾っていました、居間のヤマブドウ籠とトイレのミニ竹花入れの水も毎日少しずつ補充してやるのは僕の役目です、山荘にはこういうのが風情があるようなと自己満足しつつ。