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この前に印判の龍の絵柄の皿のことを書いたが、そのユーモラスな感じとは違って、迫力のある姿はまさに手描きならではのものである。これは焼物だけでなく、漆器や彫物でも直接の手になるもの全般に言えるようだ。
まず冒頭写真の古伊万里の龍図の染付尺皿、雲間から皿中央に頭を現した図で、反対側に尾を見せることでこの皿の裏側に体全体が隠れているように想像させる。これは今は無い上田の万昌堂という独り者の爺さんがやっていた骨董屋で、和室床の間中央ににドンと飾ってあったものを譲り受けたが、もう30年近く昔のこととなってしまった。こういう皿の図柄では山水よりも動物などの絵のほうが人気があるからと、当時は一番に気に入っていて、我家の玄関正面の時代箪笥の上に長らく飾っていたものだ。最近はこれに代わってもっと手軽に扱える沖縄漆器の出番が多くなって、そちらはコチラに紹介してある。
次は同じく尺皿ではあるが、縁が輪花になった染付の色はやや薄くて、2頭の龍が巴に配されて阿吽の形をとっている。恐らくは上の龍は雲のある天空に、下のほうは波間で海にということだろう。足の爪指は皇帝の印の5本じゃなくて、3本だから我々庶民が持っていても差し支えないはず。こちらの龍はほぼ全体を見せているから、前のものに比べて逆に大きさを感じさせなくて、細身でやや弱い感じとなってしまっているが、印判でつけたと思われる周囲の細かい線格子模様が細かくて、全体の色調は薄いながらいいバランスだ。
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最後は明治のベロ藍を使ったなます皿というか銅鑼鉢皿というかの5枚セットもの、これも輪花となっていて縁に口紅が施してある。この龍の足も3本爪で、海の波間の上から皿中央に浮かぶ何か丸いものを掴もうとしている図に見える。面白い構図だし、描き方が大まかなところが逆にいい。
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もう一つ僕が持っているものとしては、これも以前にココに書いた袋物の根付がある。龍は想像上の動物だからいろいろな表現があってもいいと思うけれど、襖絵は別としてもいずれもどういうわけか円形の中に配される構図が多いんじゃないかな。
まず冒頭写真の古伊万里の龍図の染付尺皿、雲間から皿中央に頭を現した図で、反対側に尾を見せることでこの皿の裏側に体全体が隠れているように想像させる。これは今は無い上田の万昌堂という独り者の爺さんがやっていた骨董屋で、和室床の間中央ににドンと飾ってあったものを譲り受けたが、もう30年近く昔のこととなってしまった。こういう皿の図柄では山水よりも動物などの絵のほうが人気があるからと、当時は一番に気に入っていて、我家の玄関正面の時代箪笥の上に長らく飾っていたものだ。最近はこれに代わってもっと手軽に扱える沖縄漆器の出番が多くなって、そちらはコチラに紹介してある。
次は同じく尺皿ではあるが、縁が輪花になった染付の色はやや薄くて、2頭の龍が巴に配されて阿吽の形をとっている。恐らくは上の龍は雲のある天空に、下のほうは波間で海にということだろう。足の爪指は皇帝の印の5本じゃなくて、3本だから我々庶民が持っていても差し支えないはず。こちらの龍はほぼ全体を見せているから、前のものに比べて逆に大きさを感じさせなくて、細身でやや弱い感じとなってしまっているが、印判でつけたと思われる周囲の細かい線格子模様が細かくて、全体の色調は薄いながらいいバランスだ。
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最後は明治のベロ藍を使ったなます皿というか銅鑼鉢皿というかの5枚セットもの、これも輪花となっていて縁に口紅が施してある。この龍の足も3本爪で、海の波間の上から皿中央に浮かぶ何か丸いものを掴もうとしている図に見える。面白い構図だし、描き方が大まかなところが逆にいい。
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もう一つ僕が持っているものとしては、これも以前にココに書いた袋物の根付がある。龍は想像上の動物だからいろいろな表現があってもいいと思うけれど、襖絵は別としてもいずれもどういうわけか円形の中に配される構図が多いんじゃないかな。
ググってて偶然ヒットしまして思わず読みふけってしまいました。
私、骨董品に興味があり、文章も短く簡潔なので面白く読めました。
で、龍は円の中に描かれる事が多いのでは?との件なのですが、神社仏閣の天井画など守護神として配置する際に、「円相の結界」の中に龍を入れ飼い慣らし制御した事にするならわしがあるようです。
多分その名残じゃないかと私は思うのですが。
ブログにこういうコメントをいただくのは嬉しいかぎりです。