ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

自分で研ぎだした蕎麦庖丁は思いのほか切味がよい

2009-08-10 09:11:31 | 工芸絵画骨董

 この蕎麦庖丁は骨董市で鉄物を専門に扱っている親父が、この形に切り出しただけで全く研いでなかったものを、安いからと敢えて買った。刃の部分はちょっとだけ手を入れてあったが、ほとんどを自分でグラインダーをかけ、砥石で研いで刃をつけた。元は農具などの和鉄刃物から切り取ったものらしい。

 横浜のほうは合羽橋で買ったステンレスのこれよりやや短い蕎麦庖丁を使っているが、軽井沢はそんなには使わないから安物をと思っていたらこんなものを見つけてしまい、自分で研げば手間はタダとせっせと仕上げてみた。

 刃先の研ぎ代部分には刃先に向って細かく筋状に切れ目だけは入れてあって、このあとは自分で研いでねとは買ったときの親父の弁。蕎麦庖丁特有の先端部分の刃型カット、切った蕎麦を掬うための刃などはグラインダー掛けから研ぎ出しまで全部自分で形を作った。肝心の庖丁刃部分はグラインダー掛け時の熱でナマクラにならないように荒目、中砥、仕上と砥石だけで刃作りした。この刃の長さは32cmあるから大変だった、まぁヒマ人だからやれたということだが。

 最後の取っ手部分は自分では無理と合羽橋の蕎麦打器材専門店にもっていき、一番安いロープ巻にしてもらったが、その店では大阪にいる一人の職人に頼んでいるそうで、これが出来る職人は少ないらしい。

 さて使い心地だが思いのほか切味が良くて大満足、長さも充分過ぎるほどあり、何より重さがあって男が扱うにはむしろいいかもしれないね。


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