
最終三日目は夜には羽田に帰るわけで佐賀の観光は半日ちょっとだけ、焼物としては宿のある嬉野市内の肥前吉田焼と有田のチャイナ・オン・ザ・パークの二ヶ所、そして焼物とは無関係だが小城羊羹の老舗に立寄って佐賀空港から帰路にということになっていて、佐賀空港というのはANAだけが使用する空港だそうだ、この最初の吉田焼というのは初めて聞くが、一般的には有田焼として流通しているとか、ここにはいくつかの窯元があってそれぞれに個性があるし安いしでこのツアーでは我々には一番面白かった。
肥前吉田焼は嬉野市内にあって宿からはすぐ、窯元会館の駐車場にバスが停まってそこからは自由行動となっていたが、こういう団体客は大歓迎と少し離れた窯元からは送迎の自家用車が数軒からやってきていたが、我々は時間がもったいないからと会館内の展示販売を一回りしてから、会館すぐ近くにある数軒を歩いて巡ることに。
これが思いがけず楽しいものになりましたよ、窯元での直売の品はほくろとえくぼという規格外品なのだが微細なものなのでほとんど分からず自宅使いなら全く問題なし、規格外ということでこれらが極めて安い、これまで有田焼の高いものばかり見てきた目には格安なのと絵付けがもっと大らかで面白いと、小物ばかりだけでをいくつかお買上することに、これには女房も納得です。
でも会館で見た手書きダミ入れの染付中皿は、これだけ細かいのにそれでも安いからと買いたかったが女房に許可をもらえず残念でした、ここはもう一回来たいですな、最近は長崎の波佐見焼が有田より安くてモダンだと人気ということだが、こちらももっと人気になっていいと思います。そういえばこのツアーでは波佐見焼や三河内焼の看板も二日目の道中のバスの窓から見たが、それらにも立寄ってくれたらよかったのにねぇ。
肥前吉田焼窯元会館駐車場
窯元会館近くだけを巡ることに
窯元会館
近くに窯元が数軒集まる場所が
えくぼとほくろというのは規格外品のこと、それを工場直売しています
窯元の作業場と手前に直売品が
工場内にあった照明笠は急須をアレンジ この染付は窯元会館で見た、細かい花唐草と蛸唐草なのに安い
次はまた有田に回って深川製磁の工場があるチィナ・オン・ザ・パークという複合施設に、まずは忠次館という作品展示施設を見物、忠次というのは創業者でその作品とそれを継承している優品を見られますが、目玉は1900年パリ万博金賞受賞大花瓶となっていて、これだけは写真撮影ができます。
チャイナ・オン・ザ・パーク
忠次館
1900年パリ万博金賞受賞大花瓶
そのあとは敷地内にあるレストランの究林登では深川製磁の器で頂く洋食となっておりましたが、大勢分を作り置きしているため冷めていたのが残念です、またここでもメインの一つが有田鶏となっていて、名物といってもこれはまたかと食傷気味となりますな。
究林登
メインは有田鶏と佐賀牛ハンバーグ
コーヒーとデザート
ここでも最後はアウトレット販売の瓷器倉に、しかしアウトレットというもののさすがになかなかのお値段、記念で買うなら完品のほうがいいし普段使いするには持て余しそうですね。
瓷器倉
佐賀空港に向かう途中では小城にある老舗羊羹屋の村岡に、こちらではお茶の接待があって、その2Fには資料館があって古い羊羹づくりの展示が見られます。そのあとは皆さんが羊羹を買っていますねぇ、小城羊羹の特徴は表面が砂糖で固められていて日持ちするそうですがいろいろな種類があるものですねぇ、江戸時代の長崎からの砂糖街道上にあるこの土地の名物だそうですが、このツアーでのお土産屋らしい立ち寄り場所はここだけでした。
小城羊羹前の駐車場に大楠が
目の前の階段は懸社須賀神社だそうです
レトロな本店
抹茶のサービス
そしてバスは佐賀平野の中を走って佐賀空港に、この時期は麦畑として広がっていますが二毛作するんでしょうね、実に広々とした平野の先に飛行場がありました。
佐賀平野
佐賀空港(冒頭写真も)
佐賀空港発は16時05分で羽田着は17時40分、リムジンで横浜に、横浜そごうで惣菜を買ってから我家到着は20時少し過ぎ、飛行機での帰りは流れ解散なので格別に早い帰宅ができますねぇ。
今回買っていた小物類、一番右側の列と左手前の小皿が肥前吉田焼です