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夏場は長丁場のお出掛けは出来なかったからと、台風一過で天気が良くなるらしいというから今年初めてとなる久しぶりの松本に、ゴン太も連れて出掛けてみた。それが松本に着く前から大雨になってしまって、松本でも小雨模様で早々に一回りしただけで戻ってきてしまうハメに。
松本に着いて井上デパート提携の駐車場ビルに車を停め、すぐに昼を食べたのは近くのビルの最上階にある花とびら(これは昨日の記事に書いておいた)。そのあとは雨がかなり小降りになったのでゴン太も連れて街歩き。でも途中でまた降りだしたりしてきたので、大急ぎで中心部から中町通り(冒頭写真)を歩き回り、戻りは縄手通りを抜けて一周して切り上げることに。
ソフトを食べた開運堂の前にも石の双体道祖神風が
そのブラ歩きでは新しい発見は無かったが、残念にも無くなってしまったものがいくつかあって、世は移り変わっているんですねぇ。中町通りではイタリアンのGolosaが宮淵に移転という貼紙があって、こちらは人気で移転拡大を図ったんでしょうな。そして版画ギャラリーの無伴奏は店を畳んでいて、ここは井上デパートの近くで喫茶兼ギャラリーだった頃から松本に来たら立寄った店。親父さんが喫茶を閉めてからこちらに移ったのだが、主のおばあさんももう高齢で廃業したんだと思います。逆に新しくできていたのは飲める湧水を注ぎだす場所がいくつかあったこと、以前には飲めないけど流していた場所が二ヶ所ばかりあったのだが、新しいのは助成金で設けられたと書いてあったが湯呑や柄杓なども置いていて飲めるようになっている。そんなには流量はないからタンクなどに長々と汲んだら顰蹙ものだろうけどね。その一ヶ所があった蔵の会館ではこの日は陶器とニットの展示があったようだが、連休が2週も続くのに出展数が少ないのは寂しいね。
湧水の水飲み場
中町通リの陶器屋の店頭に面白い張子の人形が、猫と鯛を別々に作って組み合わせているようだ
女鳥羽川の反対側の縄手通リでは似合わないマンションが完成した代わりに、一軒だけ小盆栽などを展示していた店も空家になっていた、もちろんそんなんなに売れているようにも見えなかったものね。
川の左が縄手通り
ということでデパートに戻ってきて地下の食料品売り場で鶏炭火焼パックを買おうとしたら、その場所はコーヒースタンドになっていて惣菜などは全部外部業者委託となったようで、何処にももう見当たらなくて、その香ばしいコリコリした旨い肉はもう食べられないのでしょうかね。
最後はここに来たら必ず源智の井に湧水を汲みに回るのだが、こちらはペットボトルに汲み易いようにした注ぎ口も新たに出来ていて皆さんせっせと汲んでいる。ここの水量も大昔よりは少なくなったと聞いたが、これだけの湧水が都会の真ん中にあるというのは貴重で、ずっと守って欲しいものだね。
源智の井の手前側の注ぎ口が改造されていた
帰り道では久しぶりに鄙びた霊泉寺温泉の共同浴場に立寄る。ここは以前から駐車場が大きな樹木で日陰になるから犬を連れていても大丈夫と松本帰りによく利用した。泉質はアルカリ性単純泉だが硫酸塩成分が多くて利きそうな湯、常時源泉掛け流しで湯が溢れるところがいいのだが、洗い場の蛇口が貧弱で僕はいつも浴槽に浸かるだけにしている。泉温は42℃ぐらいあって僕には長湯はできないから、窓からの外の風に当ったりしながら何回か湯にということになる。入浴料金200円というのは近くの鹿教湯温泉文殊の湯や田沢温泉の有父湯の300円というのと比べてどうだろうね、でも100円なんていうと今の時代じゃ可哀そうか。
霊泉寺温泉協同浴場