朝方から雨脚が強い中、名物朝市をちょっとばかり覗いたけれど買うものは無しで宿に戻り朝風呂。最上川沿いまだ乗込んだことがない舟下りの船影を眺めつつ戸沢村を抜け、途中から川を離れ羽黒町、櫛引町経由で鶴岡に。ここでは雨があがって鶴岡市内を少しばかり散策、その後はまだ時間があったのでクラゲで有名な市立加茂水族館を見物し、R7号に戻る途中の大山駅近くにある漬物屋本長で好物のおかけさんなどを買ってからまた大降りとなった温海温泉にこの日も4時半には到着。
・アル・ケッチャーノとイル・ケッチャーノ
元河原湯の女将も庄内の超人気店ですと言っていたイタリアンレストラン、10時頃に車中から予約状況を訊けば平日でも2週間先まで一杯とか、しかい隣接のカフェはパスタかピザのランチが予約無しでも食べられるというのでやや早めながら満席にならないうちにと向えば鶴岡市街にかなり近い場所じゃありませんか。11時過ぎに到着するとカフェのイル・ケッチャーノがちょうどオープンでランチは11時半からだと。アル・ケッチャーノの方に立寄って最近の予約状況を再度きくと土日は1ヶ月先までは満席だとはTVの威力は凄いですねぇ、平日なのに県外NO車が次々にやってくる中に我々以外にも関東NOが混じっていますよ。カフェに早めに入って注文を入れてしばしランチタイムを待つ、この際にセットになっている飲物を事前にとってもいいというが、やはりコーヒーは食後でしょう。パスタは前菜と飲み物とのセットメニューだがピザは大きいので単品となっているから、2人でパスタセット二つにピザ追加は若い人ならいいでしょう。僕がとった山形牛のカルパッチョは赤身でしっかり味があって美味しかったしパスタのほうも具が多くてボリュームもかなりのもの、老年に入った我々には夕食もご馳走だからこちらのランチだけでちょうど良い感じ。地の食材でスローフードが売りのレストラン、カフェの方は弟子が調理しているんだろうけれど強い香辛料はあまり使っていないらしくて優しい味でこれはこれでいいでしょう。
・鶴岡物産館・致道館・鶴岡アートフォーラム・慶応大学先端生命科学研究所・致道博物館・荘内神社・大宝館・鶴岡カトリック教会
鶴岡市街には散歩コースにちょうど良い道筋があって、新旧の建物を見物しながらブラブラ歩きができる。江戸時代から明治大正の擬洋風に現代モダン建物までが混在しているところが面白い。無料駐車場がいくつかあるから時間の余裕に応じて内部を見物して回るのもいいだろう、途中にはカフェレストランの水の食卓・百けん濠があるから食事や一休みにも好適なロケーションだ。物産館では庄内の名産、工芸品が一通り揃っているから手っ取り早く買物できます。
・市立加茂水族館
今年は酒田に回らなかったので土門拳記念館に寄れなかった代わりにと、クラゲの展示が充実と地方ながら特殊性を売りにしている加茂水族館に行ってみた。確かに世界で初めて飼育に成功したという種類を含めて、薄暗い部屋でやや水槽内を照らしながらクラゲを展示するやり方はミステリアスな雰囲気でうまいですねぇ。特にミズクラゲへの餌やりやそのミズクラゲを食べるクラゲへの餌やりなどは見るのも初めてで興味深かった。アシカやラッコのショー、アザラシ・ペンギン・ウミネコへの餌やりなどと20分間隔で次々と見物させるのは集客を意識して努力しているのでしょう、存外に面白くて女房は着て良かったとはしゃいでいましたよ。
アシカショー クラゲ捕食
・漬物 本長
ここの漬物は僕は一番だと思うが、この旅行中のNHK番組で庄内の伝統野菜を紹介する中でこの店が出てきていましたね。TVで紹介していたフジサワカブや温海の焼畑栽培のアツミカブなどはまだ漬物には早いそうで売っていたのはアツミカブの甘酢漬のみ、昔はミジンコといったが今はおかけさんという漬物など数点だけ買っておく。また横浜島屋の2月の催しで買いましょうかね。
・桂屋
温海温泉の定宿である木造3階建ての桂屋はこの日の泊まりは我々だけらしい。川向こうの萬国屋を臨む2階の間はここ数年同じ部屋、いつもながら掃除が行き届いていて障子の桟や籐家具の隙間だってホコリ一つないのが立派、料理も格上で高級料亭並み、これで露天風呂があるなど風呂がよければ一流旅館と評判になるでしょう。いつものウニ焼、ガサエビミソスープに舌鼓、ノドグロ西京焼とハタハタの蒸物は初めてでいつ来ても楽しませてくれる。