ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

旧HPからの移行版***美術館の上諏訪に宿場町の下諏訪 2001.8.13

2012-12-09 15:44:08 | 旅日記

 諏訪周辺も自然の地形だけでなく温泉あり、美術館あり、酒や味噌ありで、さすがに諏訪神社の総元締のお膝元やはり観光地として合格点を与えてよい場所で、また観光の中心の湖近くは護岸堤防で風情はあまり無くなってはいるが、遠くの山並みを眺めるんであればかなり良い景色ではあります。この諏訪では毎年8月15日に日本一打上げ数が多いという花火大会がありその準備をしている時期に、花火ならぬその準備如何にと変な理由を付けて出掛けてみた。冒頭写真は別の時に写した諏訪湖である。

 諏訪大社とは上社と下社があり、これがさらに上社は前宮と本宮、下社は春宮と秋宮の4社があってそれぞれが別々の場所に建てられ、7年毎の寅と申の年に行われる有名な御柱祭はこれらに各4本の合計16本の樅の大木を山から曳きだし、社の四方に建て替えるもので、一度は見物したいと思っている祭であるがあまりの混雑ということで尻込みしておる。社殿には4箇所を全てに行ってみてはいるが、上社下社それぞれでは本宮と秋宮が風格では上位となっているんでしょうかね。特に秋宮は旧中山道の宿場町が目の前に続いており、今も和風温泉旅館が並び、本陣は跡だけであるが脇本陣を模して復元したまるやがあって、表側が趣味の良い民芸品売場でその奥が喫茶室さらに裏手は宿になっていて、でここに来た時はいつも覗いてみるんですよ。

                             諏訪大社秋宮

                             下諏訪は宿場町の風情が残る

                            塩羊羹の新鶴本店前

 実は4年ほど前、ふらっとこの店に入って女房がいろんなものを見ている間に僕は店内をぐるっと一回り、ひょっと見上げた白壁に一枚の藍染めのタペストリー風の布が、それが筒画きの家紋入りではあるがお目出度い鶴亀と松竹梅の赤も入ったとても状態の良いやつであった。値札が付いているから売物だと付けられた値段を見ると4万円、すぐに女房を呼んでこんな所で欲しかったものがこりゃ掘出物と即座にこれ買いますと。愛嬌のある女将が応対に出てきて、家はこういう商売をやっているのでこの辺りの人が売ってくれないかと時々こういった物を持ってくるんですと。ここに掛けたもの以外もう一枚預かっているはず、まあこちらの方が柄が良いと思いますがそっちも見てみますかというのでそちらも買ってしまおうかとハイ!お願いしますと僕。奥から戻った女将、今お父さんと険悪になって、これは売るなだって言い出したからすぐ引き返しちゃったと、即座に現金を出して品物をこちらの手に、うちは旅館もやっているので泊りにもきて下さいの声に機会があったらねとそそくさと店にサヨナラしてしまう。で、次の年にも行った時、去年あった筒画きみたいなの今日は無いのと声をかけると、ハッとした顔であれを買われたのはあなたでしたか?と。そう僕です。ああ買われてしまったわと女将、買ってしまったねとは僕の返事、私、ああいうものの価値が分からないものだから、その道が好きな方の間では物が少なくなって高価なんですってね、でも分かる人に買って貰ったんだからとよかったわという嬉しいお言葉。もうこんなメッケものは出てこないだろうが、まあここに寄った時は何か買っていってあげましょうや。

                                 筒描きの大型風呂敷風

 でもこの旅館、長野県内の古民家再生で名をあげた設計者になるもので、その後にTVや雑誌にも採りあげられ、女将の顔も出ていましたよ。名旅館といえばこの宿の脇道側斜め向いにはライフに乗ったというみなとやがあって、老夫婦二人のもてなしが有名であるが、あんまり先の予約は自分達のこの先がもう分からないのにお受けできませんとかといっていた話の記事をなにかで読んだ。秋宮にお参りし、狭い範囲であるが昔の面影が残る街を散策、公衆温泉の児湯200円にでも入って土産に新鶴本店で名物塩羊羹を買って、時間があればさらに春宮にも行って少し歩いて万治の石仏なるユーモアあふれたお姿も見て、で次は上諏訪にも行きましょうかね。

 駅のホームやデパートの上階にも温泉がある湯量豊富な上諏訪ではまず駅北側の道を東に行くと造り酒屋や醤油醸造蔵などが並ぶ風情ある一郭が現れる。酒蔵は濃い味系の有名な真澄(吟醸7号酵母採取の蔵)、独特な味わいの麗人、柔かい口当りの横笛、辛めの舞姫などが100mぐらいの間にあって、どこでも直接買えるようになっている。この辺りも下諏訪みたいな昔の街道だった雰囲気が残っているんだね。

 湖側の方に出ると美術館のオンパレード、北側から草分け的存在でガレなどのアールヌーボーのガラス工芸品を展示する北澤美術館、服部セイコー先代社長の収集した東洋美術のサンリツ・服部美術館、最近出来た細密素朴画の原田泰治美術館、アールデコのガラス工芸ルネ・ラリック美術館などなど、いずれも湖を望んで眺めの良い休憩所やカフェが併設されているのは観光客を意識しているようだ。

                              原田泰治美術館

                              ルネ・ラリック美術館内

 湖畔には名物公衆温泉が二箇所あって、間欠泉を吹き上げるセンターは水着着用、もう一つが昔は女工さんのための風呂だったという片倉館、後者のレトロな洋館も一見の価値ありに加えて風呂自体も千人風呂と称して底は砂利敷で深さも立っていなければならないような大きな浴槽で、中で歩けば足の裏を砂利が刺激して、酒の飲み過ぎで肝臓を傷めているはずの僕なんか痛いのなんの。ついでにお土産というのなら間欠泉センター客用駐車場の北隣にタケヤ味噌があって、お買い得品を販売しているはずですよ。

 ぐるっと湖を半周すると湖に面する各旅館は駐車場の上を観覧席にして入場料を取る準備がほぼ終わっていて、ここの老舗旅館は布半だそうだがさすがに花火見物に良い場所を占めていますねぇ。

 諏訪での食事は駅近くでは昔はカウンターだけの小さな洋食みさわによく行っていたが、場所を換えて客席数も多くなってからはやや足がにぶり、最近は高島城の目の前にある欧風料理のかわら亭の方が多くなった。昼は定番メニューセットだけであるが、その中の鴨のコンフィを注文すれば、これにサラダ、スープ、パン、デザー、コーヒーで1800円、もう一品メインをふやすと2500円となっている。みさわの方はハンバーグ、鶏のカチャトーレ風など味付はしっかりしていて、カジュアルなカウンター時代は目の前での調理の手際の良さに感心したものだ。ほかには行ったことはないが蕎麦では登美本店、鰻は古畑、和食の仙岳、イタリアンの999匹の羊などが人気店だそうだ。高島城近くのパスタ、ピザのベティーライオン<現在は確認できずで閉店したかも>は一度だけ行ったことがあるが若者向きですね。また東京方面への帰り道旧20号を諏訪ICに向かう途中にはでいらぼっちというスペイン風料理の店があって、存外旨かったと記憶している。また下諏訪の方では鰻の小林がかなり有名のようであったが。

 こちらに一泊する旅行なら蓼科に登ってヴィーナスラインで素晴らしい眺めを堪能して、白樺湖方面か松本方面に足を伸ばすコースを加えるのがお薦めであるが、我々は今日はこのまま軽井沢へ帰るので、また下諏訪に戻って秋宮前を通って142号で和田峠の有料道路で山越えし、和田村では物産直売所に立寄る。ここにも温泉はあるのだが、今回はその先の立科で権現の湯(含銅・ナトリウム・カルシウム・塩化物泉)に初めて入ってみた。露天風呂から浅間山を望む眺望も良くて泉質もまずまずのもの、女房とまたここを通る時には立寄ろうかと。あとは佐久を抜けて軽井沢へで、朝8時過ぎに出て夕方5時頃帰るという一日の旅行記であった。

<店データ>

     ・かわら亭             諏訪市高島 1-23          0266-57-1150
     ・タケヤ味噌            諏訪市湖岸通 2-3         0266-52-4000
     ・ルネ・ラリック美術館      諏訪市大字豊田 2400-7     0266-57-2000
     ・北澤美術館           諏訪市湖岸通 1-13        0266-58-6000
     ・サンリツ服部美術館      諏訪市湖岸通 2-1          0266-57-3311
     ・原田泰治美術館         諏訪市渋崎 1792-375      0266-54-1881
     ・片倉館              諏訪市湖岸通 4-1          0266-52-0604
     ・宮坂醸造(真澄)         諏訪市元町 1-16           0266-52-6161
     ・まるや              下諏訪町立町 3304         0266-27-5151
     ・新鶴本店            下諏訪町横町木の下 3501     0266-27-8620
     ・みさわ             <ゴルフ好きのシェフはその後にも再び移転して茅野のゴルフ場近くに離れてしまった>

    


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