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寒波が来るという天気予報だったのが前日の異常な暖かさが残っていたためか思いのほか暖かくて、それでは以前にはよく歩き回った横浜ベイエリアの散歩でもしようかと、遅めに家を出たので短縮コースでとまずは中華街で昼を食べて、あとは歩いて戻る方向にと山下公園方面から赤レンガ倉庫を巡って、MM21地区の汽車道を抜けて桜木町へという3時間ほどのテクテク歩き、コートを着ていてはやや汗をかくほどであった。冒頭写真は赤レンガ倉庫側から大桟橋とベイブリッジ側を眺めたものである。
朝は遅くに家を出たのでまずは腹ごしらえをと中華街に直行、中華街の平日ランチはいずれも安いから何処に入ってもいいとも思うけれど、チョッピリでも美味しいとかお得感がある店をというのが人情で、以前は茉莉花一本だったのが閉店してしまってからはいくつか巡りまわっていて、数軒のその日のメニューを見て決めるなんてことになっているのだが、この日は初めてとなる龍鳳酒家に、脇道にあって目立たないのだがここの外の看板にはオーナーシェフの店なんて書いてあって、以前からちょっと気にはなっていたんですよ。
龍鳳酒家
手描きのランチメニューには二種類ずつ三ランクの料理と反対側には麺メニューがあったが、それよりもヘー!と見たのは金曜日限定カレーDAYというメニューパネルが貼ってあったこと、中華街でカレーとはこれ如何にと、これは話だけでも訊いておこうかと興味を持ってしまったからね。11時半ちょっと過ぎでまだ空いてはいたが我々のあとからは次々に客が入ってきて、どうも皆さんここの店の常連みたいな感じ、そういう客たちはいずれもカレーを注文している。聞けばカツカレーだそうで、中華だからラーメンスープを加えていて店のまかない料理だったのだが、客の希望で金曜日だけ出すようになったんだそうだ。値段もサラダ付きで550円というのは近所の勤め人には嬉しい値段で、週一度ぐらいは中華街では目先の変った美味しいものをというのもいいというわけだ。
龍鳳酒家のランチメニュー看板、一番安いのは650円
こういうメニューは毎日なのかとも訊いたら水曜日にも日替わりメニューが加わるそうで週に二日だけとか、それではと僕もカレーを食べてみたい気にもなったけれど、初めてでは通常の中華のランチを食べてみて、次回に水金の日に来ることがあったら試してみようかということで、この日は僕は牛肉と豆腐のうま煮を、女房はいつも通りで酢豚だと二人とも中間のランクのものを注文した。これが具材タップリで結構ボリュームもあるんですよ、僕の方はやや味噌味も混じった濃い目の味付けで、さらにピリ辛だからご飯が進む、お変わり自由ということであったが全体的に多めだからと、一杯だけで女房の分を少しだけ貰っただけで収めるのには苦労した。女房の方の酢豚もカリッとした肉が香ばしくて、こちらは品よくできている感じのものであった。それとスープがまた具沢山で実質的なのもここのいいところなんでしょうな、ザーサイと杏仁豆腐もまずまずのものであったが、この二つはこの前に食べた獅門酒楼のほうがやや上であったかな。サービス係をしていた女性たちは客と気軽に会話していて家庭的な店、さらに今年で35年ということで、中華街に根を下ろしている店であるということを知った。
Cランチ
C牛肉と豆腐のうま煮
Dすぶた
具沢山のスープと二人分のザーサイ デザートの杏仁豆腐
中華街からは山下公園側をかすめてMM地区に向かうことに、途中には陽だまりに猫が一匹チョコンと転寝の最中にカメラを向けたら、起こすなと迷惑そうでスマンなと一コマも。昼時の安い蕎麦屋や弁当屋の前に並ぶ男女の勤め人さんたちを見やりつつ、この日のコースに入れていたのが横浜産貿ホールで金土日の三日間開催中の骨董アンティークSHOW横浜、これは年に二回開かれている骨董市で以前にはよく覗いていたものだが、この日は久しぶりに冷やかしてみようかと。ササッと目を流しながらやや早目に歩いて行って、格別に変わっていて面白いなと向こうから目に飛び込んできてくれるようなものがあったらぐらいのつもりだったから、そんなには時間も掛けずに一回り。高ければそれなりのものはあってももうそういうのは買わないから、思うような目ぼしいものはありませんなと次に向かうことに。
日当たりで眠たげなネコが
横浜産貿ホール骨董市入口
山下公園前の銀杏並木は最終段階
山下公園沿いの銀杏並木はもう終わりかけで黄色い葉を半分以上落していたようだが、その先の象の鼻パークから赤レンガ倉庫に続く旧汽車道を利用した高架の歩道に出れば天気が良くて、海岸線の景色は港の風景からMM21地区の高層ビル群へと展望が広がり、いつ見てもミナト横浜らしい景観としてここからの眺めは一級品だね。
象の鼻パーク手前からMM21地区を
赤レンガ倉庫では外の広場ではクリスマスマーケットと称してドイツの食べ物や民芸品などを販売するテントが並んでいて、それらしい人物人形を屋根などに並べ、中央には大きなツリー飾りが、でも平日の昼過ぎは人はむしろマバラといったところ、ほかには倉庫1号館ではあーてぃすとマーケットなる手作りクラフト品などの直売イベントが、この日から三日間開催とかでこちらの方が賑わっていて、我々も会場内を見て回ったがこちらでも買うことも無くて、我々の見たところはたして売れ行きの方はどうなんでしょうかね。
赤レンガ倉庫
クリスマスマーケットの中心にはツリーが
赤レンガ倉庫1号館の催し案内
この広場には冬場だけ外部スケートリンクが作られるのだが、ちょうど次の日の土曜日から滑れるということで準備がほぼ整っていたようで、こちらが利用できるようになればもっと人でも増えるのかな。
冬場恒例のアイススケートリンクは翌日の土曜日からオープンと
最後は桜木町駅まで海の間を通る汽車道を歩いてJRは横浜戦の菊名から東横線に乗り換えてきたら、横浜駅で乗り換えるよりも歩き距離は短いし乗車賃も10円安いということに初めて気が付いた。かくてこの日の歩数計は13000歩ほどとなった。