モハ1005ーモハ1006ークハ2003 が 好き

大好きな伊豆箱根鉄道を中心に、思い出の電車のことや、「小さな旅」のことなどを書き綴りたいと思っています。

1000系第3編成

2012-05-02 06:15:00 | 伊豆箱根鉄道
1000系第3編成、これは モハ1005-モハ1006-クハ2003 のことです。
伊豆箱根鉄道の現場では、通常制御車(付随車)の番号で呼ぶことになっていて、『2003編成』と呼ばれていました。


1976年7月15日 大場駅附近

この編成、台帳上は1969(昭和44)年3月製となっています。
当時新幹線三島停車に合わせ増備されました。また混雑が激しくなってきたため、伊豆箱根鉄道としては新製車としては初のロングシートとされました。

製造は、車体は西武建設所沢工場、艤装は伊豆箱根鉄道大場工場となっています。(車両竣工図表による)
そして車体はモハ1005とモハ1006が1968(昭和43)年11月、クハ2003が1968年12月に新造とされています。(NEKO PUBLISHING 「所沢車輌工場ものがたり」による)
さて、艤装が伊豆箱根鉄道側で行われたことにより、てっきり私は車体のみ完成した後、陸送されたのかと思っていました。
その後、いつもたくさんの画像を紹介していただいている団塊鉄ちゃんさんの Blog 等で、甲種回送されたことを知りました。

この編成は当時は旧型の台車、モーターなどが流用されましたが、制御装置、コンプレッサーなどは新しいものが使用されました。

その後の改造などは、
自動列車停止装置(ATS)設置 1972(昭和47)年8月
列車無線設置 1978(昭和53)年12月
台車、主電動機、空車重量、制動率変更 1989(平成元)年9月
コンプレッサー変更 1989(平成元)12月
となっています。(いずれも大場工場にて、車両台帳による)


1980年7月5日 大場駅

台帳には記載が無いため、詳細は分かりませんが、乗務員室横に縦ドイが取り付けられたのは1983年頃でしょうか?
スマートな車体に取り付けられた雨ドイには正直、ショックでした。
ただ、雨ドイが乗務員室の上まで伸びていなかったため、乗務員の方にとってもネックだったのでしょうね。意外と伊豆は強い雨の日も多いですし。


1983年8月2日 大場駅附近

この編成には他にも様々な個性がありました。
そちらについては、また後日書きたいと思います。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (モハ1005-モハ1006-クハ2003)
2012-05-03 07:11:35
伊豆箱根鉄道の車両、この第3編成は制動装置は発電制動(SED)となっています。
当時はまだ西武では自動ブレーキ(AM系)が主流でしたが、これは多くの車両を共通に使用するため止むを得なかったのでしょう。
1009編成(旧西武529F)が入ったときは、AM系が扱いにくかったとのことも。そんなこともあったのか、3000系の全電気指令(HRD)の導入を前に1013編成が全電気指令方式に改造されましたね。
第3編成、台車・モーター以外はおそらく当時としてはどこの電車にも劣らない軽快なものだったようです。
返信する
Unknown (つのすけ)
2012-05-02 22:38:42
1000系第3編成、かっこいいですね。
この車体ならツリカケよりもカルダンの方が似合いそうです。実際晩年はカルダン化されましたが。
その晩年時代に実車を見ました。
先日の1100系西武色のイベントで、管区長さんのお話を伺いましたが、管区長さんが現役だった頃はすでに電気指令式ブレーキ車が主力だったようです。
この1000系はそれ以前の車輌ということですが、古さを感じないスタイルです。
返信する

コメントを投稿