くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

ロシア紀行22日

2014年04月23日 | Weblog

■朝、ラナさんに電話すると、今日は用事があるというので僕は一人でクレムリン宮殿の内部ツアーとコローメンスコエに行くことにした。彼女はモスクワに戻ってから仕事探しで忙しい毎日をおくっているのによく僕のことを気遣ってくれている。24日にヤロスラブへ行く件についても自分では電車でしか行ったことがないのでバスではどう行くか知らないと言ってバスの時間とバスステーションの場所を調べてくれていた。事前に行って確認しておいたほうがいいよとアドバイスしてくれた。

今日は昨日ほど暑くなくちょうどいい天気だ。10時のラッシュアワーの時間低をさけて11時前に出かけてメトロにのる。クレムリンで昨日ラナさんと一緒に行って確認した切符売り場がみつからない。おかしなことがあるもんだなぁと思いながら戻ると入場口付近から延々と長い列が続いている。入場券を買う列だというので、もううんざりして今日のクレムリンツアーは止めることにした。

コローメンスコエに行くにはプロシャーチリィベリャ-ツイ駅からメトロを乗り換えて2番線のカローメンスカヤ駅に行くことになるがレナさんからもらった5回分のメトロカードは使ってしまったので駅のカッサ(切符売り場)で5回分カードを買うことにした。窓口のおばさんに「ピアーチ、アジィーン(5,1)」というとおばさんは電卓に150と入力して僕に見せる。僕がうなずくと今度は5と入力して僕に見せたのでうれしくなってしまった。さすが1番外国人観光客の多そうな駅のカッサおばさん、よく慣れているなぁ、と思いながら150p(ルーブル、キリル文字のpはラテン文字のrだ。)払って新しいカードをもらった。

実は出発前からの1番の心配事はロシア語の数字だった。僕が言えるのはせいぜい1から10までで、ロシア語の11から19まで、さらに20から90まで、さらに100台と1000がすべて違う言い方になる。これじゃあ買い物も筆談でする他ないな、と思っていた。旅行には一つ大きな電卓を持っていくのがいいかもしれない。

さて次はメトロだ。メインの路線の各車両には到着駅の電光表示があるが、その他の車両ではアナウンスにたよるしかないが、これがまったく聞き取れないというのが普通だ。だから最初は日本語の路線図をにぎりしめて今は何番目の停車駅だったかを数えているしかない。ちょっと隣の人に聞くことが出来るのは次の段階なのだ。窓から見たところで停車駅の表示はない。すぐに何番目だったかわからなくなってしまうのでその時はすぐ降りてみる。その駅がどこかもわからないことがあるので、行き先の表示板から手前の駅の表示と次の駅の表示をみてその間がこの駅だということがわかる。そんなことを繰り返すうちに段々自由にメトロが乗りこなせるようになるのだ。いったん慣れると一切英語表示がないにもかかわらずモスクワのメトロほどわかりやすい所は僕の知る限りないと思う。

これを「地球の歩き方」ではどう書いてあるかというと「主な公共交通は、、大半の駅は英語表示がないが、、、なかでもメトロはわかりやすく観光には不可欠の存在だ。」である。

ようやくカローメンスカヤ駅に降りて壁の表示をみると「 Iоло ,,,」となってる。やばい、また間違ったか! 、、と、よく見るとちゃんと「коло、、、」となっていたので一安心。ロシア語ではアクセントのない母音oaと発音しキリル文字のフォントが何種類もあるようで、33文字をちゃんと覚えていても知らん文字が時々出てきて混乱する。Kのデザインが凝っていたので見間違えたのだが、、歳のせいか最近視力が、、、あぁ、、。

コローメンスコエとはどんなところかも知らずに駅をでて呆然としていると、目の前にバス停表示板もどきのサインがあって地図に番号がついている。きっとここなんだろうと思って見ているとイタリア人らしい若いカップルが来て地図を見てなんやら話している。そこで英語で「何処にいるかわかる?」「僕たちもそうなんです」「イタリアから?」「日本人でしょ」。そこで近くのおじさんに僕がロシア語で「私、ほしい、、、」といって「地球の歩き方」の箇所の写真を指差すと、彼は前方を指差してなんやら言うので「ずっとここ真直ぐだって」、、。

そこはすてきな広い公園でいろんなタイプの修道院などが散在している。木造の有名な教会がある。そこに入るには近くのカッサで券を買ってくれと教会のおばちゃんに言われた。中にはいって「写真いいか?」「この券で2枚だけいいよ」「僕を写してくれる」「この英語のパンフレットも一緒に写しておきな」、、、みたいなコミュニケーションを身振り手振りでする。あまり来る人もいなくておばちゃん暇そうで、、こんなひとときが楽しい。

由緒由来の面白そうなこともあるけど、ここは彼女とデートにくるところだなぁ。次に行こう。

バリョウビゴウライ駅から「雀ヶ丘」の展望台からモスクワ市内が一望できると言うんだが、、、。人に聞くと「あっちだ」というので広い緑地公園野山を上に行っても行っても、、ようやく交通量の多い広い通りにでてしまった。展望台があるはずなんだが、、??。駐車場のセキュリティのお兄ちゃんに聞くと、この辺がみんな「バビョービゴウライ(雀ヶ丘)」だよ、、みたいな。展望台はどこ?なんてコミュニケーションはとても面倒。次へ行こう。

「じゃあモスクワ川クルーズの船着場はどこ?」「あっち」。

歩いていた若いカップルに聞くと「知らないけどこの下の方向じゃない?」「この道かな?」「あっここに表示板がある。この道って書いてあるよ」。

クルーズ発着場に着くとやたら尿意を催してきた。やばい!どこかにトイレは、、。そのとき船頭さんが手を振って「早く切符かって乗りな。すぐ出るよ」みたいなことを言っているようだ。「切符売り場ってどこ?」「そっちじゃあねえよ。もっと先だ」、、みたいな。売り場のおばちゃんは電卓に500と打って「さっさと行かないと出てしまうよ。あんたが最後なんだから」、、、みたいな。ロシア語で「トイレ何処?」はもちろん言えるが言える状態にない。ま、いっか。1時間40分がまんすれば、、。

このクルーズは写真を撮るには最高。クレムリンを囲むように川が流れているのでその橋の下をゆっくり進むと川岸に立ち並ぶいろいろな建物が現れて息つく暇もないくらい。すっかり満足して尿意のことなどすっかり忘れてしまっていた。船着場についたので降りようと席を立つと目の前のドアに「W.C」と書いてあった。船でできたんじゃないか!

遊歩道を歩いて駅に着いたので改札のおばさんにトイレの場所をきくと、ここにないといったが、指差してぐるっと下へおりてあっち、、みたいなジェスチャー。信じて下の階でも聞くが「ない」という。外かなと思ってうろうろするがない。時間もたつし面倒くさくなってきた。崖の上の木立の陰で用を足すことにしてさっぱりして駅にもどり改札を通ったときおばさんの言っていた意味がわかった。「そんなことくらいさっさと外に出てそのへんで立ちションしてきなよ」、、きっとそうだ。

まだ明るいので24日のヤロスラブイ行きのバスを確認することにした。バスステーションがホテルと同じメトロの3番線の終着にあり8時30分出発だということはラナさんに聞いていたが「地球の歩き方」で確認できなかった。これは別なところにちゃんと書いてあったことが後になって解ったのだが、、、よくあることなのだ、、、。

メトロの出口を出て見るとすぐ前に「Автовокзал」と書いたサインのある大きな建物があって何台ものバスが発着している。しかし、やばそうな場所だな。これがモスクワの中央バスターミナルなのか?NYの「グラセン」ことグランドセントラルバスステーションが頭をよぎる。うそやろ。まだ中国のほうがましやな。

いかにも危なそうなおじさんたちがたむろしているここだったら確かにラナさんがバスを使ったことがないということがわかる。しかし、ここからはるかウラル地方までのバス網をカバーしているとか。実は、僕はこういう雰囲気嫌いじゃない。結構便利そうな気がする。

カッサで4月24日ヤロスラブイと書いた紙を見せて「アジィーン」と一言。パスポートを見せて荷物はと聞くから「アジィーン」。おばさん僕のメモに700と書いた。レシートのような切符をくれたので「ナンバーは?」ときくと「ピアーチ」。発着は5番乗り場ということだろう。24日の乗車券を僕は買ってしまったのだ。モスクワでは1と5だけ言えれば切符が買えるのか、、、な。

ホテルに帰ってとなりのショッピングセンターで黒パン、スライスハム、わけのわからんフルーツと日本の「お茶」のボトルを買ってホテルの部屋で食事。最悪の組み合わせや。特にこの日本の「お茶」なに、、この甘いの、、。

今日も疲れた。寝る。

 

 

コメント
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