先月までの自粛期間中のメンテナンスで、11.5年経過した外壁の下見板張りのことです。上の写真の、狭い壁面が南東向き、下の写真の、広い壁面が北東向きの壁面です。雨が少し降った後なので、少し湿って黒っぽい状態です。若い頃の勢いゆえの実験で、軒が全く出てないにもかかわらず、思ったより持ちこたえてくれてます。そこに一応、落下防止ビスを追加し始めました。建築時の様子は、【堀崎町の家】4種類もの外部仕上が にあります。
幅120×厚15の板を重ね30として、杉(主に赤身)・檜・松・ヒバ(だったかな…)を、長さも数種作っての乱張りです。かつ、横方向は削ぎ継ぎで木口を重ねて、そこをビスで押さえ込む(釘類では、板の動きに負けそうに思ったので)…という、手間を減らしつつも少々乱暴な納めです。足場組まないと再塗装ができないので、ならばと初めっから無塗装で…、という無謀です。
割れたり(上下ともビスで留められてるので)、節が抜けたり、腐食し始めたり、の板がちらほらありますが、まだすぐに大きな問題は無さそうです。見た目は、マニアの人以外には、ただ汚らしい…と思うだけですが…。樹種では、見える範囲ですが、柔らかい杉と松(松ヤニに汚れが付着してそこから腐食する?)が痛みやすそうです。それよりは、サッシからの雨水の流れる位置など、濡れ方と乾きやすさの方が影響大きそうです。
北東側は、市道に面しているので落下すると危ないです。まだ、すぐに外れそうな板はなさそうですが、一応、脚立で届く範囲で、浮いたり腐食している板に、落下防止用にビスを追加打ちしてました。板に潜らないよう、トラス頭の長ビスで胴縁に留めてます。ビスは、色から浸炭焼入を使ってみましたが、違い見えないのでSUSでよさそうです。新築時は、ビスの種類まで打合せが至らず、大工さんはコーススレッドで留めてくれてました。頭はなるべく潜らないようにしても、やはり頭による凹み部分に雨水が入り、そこから徐々に腐食が始まります。
板の隙間や割れから見える範囲では、下地の防水シートや胴縁の状態は良さそうです。下見板張りがスカスカなので、壁面に湿気がこもりにくいこともあるでしょうか。
あわよくば、傷んだ部分の板だけ交換して、一生モノで…と考えてましたが、さすがにそれは難しそうです…。また板張りを違う方法をやってみるか、素直に金属に張り替えるか、試してみたい塩ビ樹脂サイディングを張ってみるか、どうしたもんか考え中です…。
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