くらしデザインスタジオ@楽(^^)

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優先度を考慮し調査

2021-01-26 | 色々なモノ

「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」国立感染症研究所 感染症疫学センター が、1月8日付で改定されたんですね。まだ「暫定版」は付くのですか。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9357-2019-ncov-02.html

「Social distancingを確実に実施する施策が社会全体で…実施している状況下では、感染経路を大きく絶つ対策が行われているため、個々の対応を丁寧に行うクラスター対策は大きな効果を発揮しなくなる場合があるが、社会全体での行動変容が行われる事態に至らずとも、特に地域の陽性者数が急激に増加している段階等では、対象の優先度を考慮し、効果的かつ効率的に積極的疫学調査を行うことが重要になる場合がある。」ということを加えて、全ての濃厚接触者の追跡をやめ、優先度を考慮して追跡する、ようになったということかと。

これによって、優先度の低い潜在感染者の把握がされにくくなり、これまでの感染者数における、若い世代や無症状感染者に相当する人数の一部が計上されなくなり、一時的に感染者数の "頭打ち" のような状況になっているのかなと。言い換えれば、今の感染者数くらいが、保健所で積極的疫学調査を実施できる限界値ということかと。ある意味、実質的で効果的な調査の方向に、ようやく舵を少し切ったのだと思うのですが、こういうことを公に発表せず?内々でコソっとやるのは、政治的な都合なのか、ウチの国の文化なのか…。

ということは、今の "緊急事態宣言" が、要領中の「社会全体で、Social distancingを確実に実施する施策」に該当するとの解釈のようです。しかし、いわゆる "ロックダウン" のような「確実な実施」には該当しないと思うものの、この要領では、この施策の表現が最高の位置付けなので、言い換えれば、よほどのことが無い限り、今の "緊急事態宣言" 以上の施策が実施されることは無い、ということかと…。

あと気になるのは、前版までは「古典的な接触者調査」と表現していた「感染源の推定(さかのぼり調査)及び感染者の濃厚接触者の把握並びに濃厚接触者の適切な管理(行動制限)」が、「これまでにわが国の感染症対策の中で確立されている接触者調査」と表現が変わったので、こちらも今後しばらく、より新しい今の時代に合った調査方法が導入されることは無い、ということかと…。

最近になって、推奨されるマスクの種類も変わってきたように感じます。この要領中では、「濃厚接触者」について特に表現の変更は無いですが、もしかしたら、その中の「必要な感染予防策」に対する厚労省の回答
https://www.mhlw.go.jp/content/000623425.pdf
にあるカッコ書き「…(現状においては、布マスク含む)」が、1年近く経ちそろそろ外されるんですかね。濃厚接触者の全数追跡をやめるようですし、某配布マスクももう使われなくなったでしょうからね…。

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