いねむりつながり

「陽炎の辻」のＤＶＤもだいぶ見飽きたところで、そー言えばと、以前録画していた「物書同心いねむり紋蔵」という再放送分を見てみた
主人公名は「藤木紋蔵」同心といっても「例繰り方」勤務で、簡単に言うと、奉行所が事件を裁くに際し、取調べやお裁きでのやりとり全てを記録、保管、管理をする役目かな
ただ、病気でついうとうとしてしまうため、「居眠り」と異名が付き、出世にもなにかしら影響を与えてはいる
しかし、実際私が思うに、とてもすばらしい人だと思う
そのすばらしさは、仕事でも、罪人に対しても、家族に対しても、そのほかの人に対してもである
ただ、あまりにやさしすぎる、欲がなさ過ぎる、正直すぎるため、いつも損をしてしまう
この物語に私の（）山本耕史さんが長男「紋太郎」役で出ている
これはＮＨＫ金曜時代劇で１９９８/１月～９月に放送された

原作は何冊かずいぶん前に読んだことはあるが、内容は全く記憶に無し、よって、放映が全てである
違う俳優での放映もあったらしいのですが、私が録画をしているのは
藤木紋蔵（父）・・・舘ひろし
藤木里（母）・・・風吹ジュン
藤木紋太郎（長男）・・・山本耕史
藤木稲（長女）・・・原千晶
藤木？（次女）
藤木？（次男）
藤木？（三女）
なんと二男三女の子たくさん
奉行所での事件に平行して、私的なことも色々とおこり、悪戦苦闘しながら、とりあえずは良い方向へと納まっていくストーリー
この中で２１歳の山本耕史さんが好演しています
顔はまだ「ひとつ屋根の下」の顔ではありますが、坂崎磐音の２１歳のころを
演じているかのような錯覚を持ちました
長男のおっとりした雰囲気、長男としての自覚、やさしさ、思いやり、
そして物事をきちんと見据え、誠実に向き合う様は、正に磐音さま
あることから、父を不甲斐ないと思ったりするが、その真実を知ったとき、
父の深い愛情と、人としての深さに感謝と敬愛と侘びのため、深々と頭を
さげ、上げた顔からは「陽炎の辻～２」ではらはらと流した涙と同じように、
行く筋もの涙を美しい目から、その美しいお顔に、流すのである
思わずもらい泣きしてしまい、リピを何度もしてしまいました
改めて見るに、この物語も心暖まり、夫婦とは、家族とは、家族を守る
ということは、同心として罪を心ならずも犯してしまった人々への心からの
問いかけなど、子供達の成長を追いながら、やさしく、じっくりと描かれています
この作品でも、耕史さんの手は美しいです、ほれぼれしてしまいます
たとえば、他の子達が食事のとき茶碗を持つ指は、碗に沿って曲がって
いますが、その細くて長い指が、すーと伸びていて、物を口に運ぶしぐさ
も、美しい～
ほかにも、嫡男なのに、他家に養子に行きます
ある出来事での紋太郎の対応をいたく気に入った、与力が是非養子にとの
申し出があったためで、藤木家は同心の家、養子先は与力となれば、
出世となるわけであるから、両親は息子のために賛成をする
見合いも済ませ、お互いに気に入ったらしく、養子話は決まる
藤木家には次男がいるので、問題がないみたいですね
それと道場での稽古後、井戸端で汗をぬぐうシーンで、友人は稽古儀を
着たままなのに、なぜか紋太郎さんは諸肌脱ぎなんですね、なぜでしよう
こんなところも、あんなところもこの「いねむり紋蔵」の紋太郎様は「陽炎の
辻」の磐音様へ通じるものが、あるのではないかい
何しろ２１歳ですもんね、ういういしいのですよ、耕史さん