第8回 「剣客の宿命」
前回 不覚をとり、右腕と脇腹に深い傷をおった坂崎磐音
今回は病み上がりから始まった
動けるようになると当然気になるのが、切られた右腕
剣客である以上、利き腕の負傷は痛い
磐音は庭に出ると、適当な棒を見つけ素振りを始める
原作でも、このとき、まだ、抜糸はしていない
脇腹にも少々の引きつりがあり、腕も動かせば痛みがある
その上、かなりの出血があったため、立ちくらみのようなめまいもあると書かれている
しかし、その程度の苦痛はものともせず、素振りに集中をする
たしかに、佐々木道場での稽古を考えれば、その程度の痛みは日常茶飯事
テレビでは、めまいぐらいしか表現されていなかったので、原作を読んでない人は
痛くないのだと思うかも・・・
しかし、たちまちおこんさんに見つかり、半泣きの状態で怒られ、ションボリ
傷は順調に回復するも、佐々木玲圓への養子の話はそうも行かない
磐音はおこんに「おこんさんがいやなら、この話、お断りをする 某のまことの気持
ち」そして「剣は捨てられない ですが、剣の修行は佐々木道場でなくても、できる」と
告げる
おこんも磐音が佐々木道場を継ぐのが一番良いのではと思っていると思う
けれど、そうなると自分は町人、浪人の磐音と違い、ますます、身分に差ができて
しまい、結婚が難しくなってしまう
それと、このたびの磐音の怪我を経験し、磐音を失う恐怖にも直面した
「はい わかりました」といつもの明るいおこんで、すぐに、返事はできない
明るい表情で仕事をしているおこんの心を思い、憂いの表情でじっと見つめる磐音
ここでの、おこんの悲しい笑顔が、すばらしい
磐音は道場に、挨拶を兼ねておとずれ、玲圓にこのたび、不覚を取った剣の未熟を
言い、養子の話を断ろうとする
玲圓は一笑にふして、自分の考えは変わらない、まず、お家を出たとはいえ、
坂崎家の嫡男である磐音、両親に養子の話を手紙で伝えるように指示、
そして、おこんのこともある、ゆるりとことを進めようと言い、やさしいまなざしで磐音を見つめる
「ありがとうございます」と手をつく磐音の、複雑な表情がまた素晴らしい
自分の思い、恩師の思い、おこんの思い、周りの人達の思いの中で苦悩する磐音を
演じる山本耕史の抑えた演技が、すばらしくて、胸を突く
長屋にも戻り、にぎやかに日々を送る住人を、慈愛のこもった暖かいまなざしで見つ
める磐音
おこんの父親(金兵衛)に、怪我の治癒の願いを込めてもらった「成田山」の御守を
見せ、礼を言う
磐音の肩にすがり泣き出す金兵衛に目頭を熱くしながら笑顔でたたずむ磐音
自分の長屋に戻り、今はなき親友達の位牌に「生きて戻った」と報告する磐音
親方に体を心配されながらも、うなぎ裂きの仕事に復帰する磐音
日常の生活に戻れたことへの感謝と、磐音を自分のことのように心配してくれた
人々に接していく磐音を、ゆったりとおだやかに演じる山本耕史が素敵
佐渡を島抜けし、今津屋に押し込もうとした盗人の一団を奉行所と力を合わせ、
未然に捕縛
ほっとしたのもつかの間、おこんと二人で橋の上にいる時、前回で磐音に深手を
負わせた、刺客が襲い来る
いつものように、峰に返して応戦する磐音
二人の剣が合わさり、絡まったとき、刺客がなんと、磐音の剣先を突然手でつかんだ
当然みるみる刺客の手から血がしたり落ち始めるが、放そうとはしない
驚きの表情で刺客を見る磐音
峰に返していた刀を刺客は反転させようとしているように私には見えた
片手で磐音の剣を握ったまま、自分の刀を振り上げ切り下ろす
磐音は渾身の力で、刺客の胴を水平になぎ切り、勢いで刺客の後ろに回りこんでいた
そして、まだ刺客の体に残っている刀を振り切った
小雨が降る中の死闘、妻を労咳でなくし、自分も労咳に蝕まれている刺客の骸を
静かに、悲しそうな表情で見つめる磐音は、刺客に向けて目を閉じた
刺客との戦いの間、生きた心地でなかったおこんは、ゆっくりと磐音にかさを
さしかけ、いとおしむように、そんな磐音の横顔を見つめ続ける
今回の「剣客の宿命」はとても30分とは思えなかった
全てに無駄のないストーリーと映像
山本耕史さんの抑えた表情の演技は何時にもまして秀逸
中越典子さんもおこんさんが乗り移っているかのような素晴らしい演技
そして、最後の殺陣の素晴らしさ、かっこ良さは最高であった
何時までも私の心に残る場面になるだろうなぁ~と思う
素晴らしい第8回「剣客の宿命」だった
予算もたっぷり(笑)、CMも入らない、そして演技力のある俳優陣。
NHKでないとこうはいきません、受信料払ってる甲斐があります(笑)。
見終わると、又、すぐ見たくなる
山本磐音さんの表情に吸い込まれてしまいます
完全に
原作との出会いが最初なのですが、最初の1冊を手に取ってから、まさにむさぼるように、次、次と読んでしまいました
本にはまり、山本磐音さんにはまってしまいました
なにしろ表現力と言葉を知らないので、もどかしい思いをしながら書きましたので、何とか伝わったのが嬉しいです
でも、「陽炎の辻」を見た人限定ですけどね・・
別の番組「私んちの男子」にも出演されてますよね。つい、キャサリンさんを思い描いてしまいました。
あれ?山本耕史さんの映像がな~い
とりあえず文章のみだけでも、どうしても書きたくって載せました
で次に、写真を載せたくて、悪戦苦闘の末送信したら、10000文字以上はダメ!とコメント・・・
ゲェー 2700から削らないといけなくなって、涙がちょちょ切れました
せっかく載せた写真を一杯削除し、文字間も一杯削除して、やっと10000文字内にして送信 グスっ!
なんだか、レイアウトがはちゃめちゃになってしまいました
とりあえず見てみてくださりませ