長崎県平戸島の志々伎山(しじきやま)347,2M
古期安山岩からなる岩山でご覧の通り海からそそり立った尖がり山は、昔から平戸島南部の九十九島近海の航路目標として、また信仰(志々伎神社)の対象となる霊山として地元の人たちから崇められている山です。
本来この中津宮の参道から登るのが本当なのでしょうが、丁度散歩?に見えていた方に登山口を尋ねたら
「その先の道を車で更に行くと駐車場がある」
と教えられたのですが。。ただその後に
「昨夜雨が降ったから滑るかも知れん」
なんて脅かされてしまったんです。
あまり利用者の無さげな細い車道をくねくねと登って行くと峠に思ったより立派な神社の駐車場がありました。悠に5台以上は駐車出来そうです。が、私たちの車しかありません。(さみし・・・)
あのテッペンまでほんまに行けるんかいなぁ。。と見上げました。
それでもこんなに遠くまで来たのだから諦める訳にはいきませんでしょ。
さぁ!出発です。(9;20)
しばらく舗装された道を行くと
登山口です。 中宮跡
参道の終点に中宮跡がありました。ここは昭和末頃まで中津宮があったそうです。
クモの巣が・・
崩れた灯篭を「ごめんなさい」とまたがせて貰って、ここからが登山道の始まりみたいです。
結構な樹林帯を進むとロープ場の始まりです。
地元の方がご好意で付けてくださったロープがこの先頂上まで沢山ありました。
今回の山歩きで唯一の平坦な道だったと思います。
大きな槙の古木がありました。その先に『腰掛岩』なるものもありました。
傾斜のきつそうな樹林帯の中を時計と反対周りに巻く登山道のようです。
突然、空が見え視界が開けました。
ここは足元が大きな岩場です。先を歩く相方さんがここでダンギクらしい葉っぱを見つけたのですが、花芽すらない小さな株です。
先行きが不安になりました。
これ以上行っても何にもないんじゃなかろうか。。
先に見える頂上がとっても遠く感じます。
それでも引き返すわけには行きません。
何せこんなに遠くまで来たのですから。。
鬱蒼とした樹林帯の中を恐々進みます。大きな岩の窪んだ奥に祠が祭られています。
この山全体が霊山である事を感じます。
その先にあった道標です。
親切なことばにほっと心が落ち着きました。
石の手の道標は明治33年と彫ってありました。
この後、一旦下って雨で流れた箇所もあったりますます樹林が深くなったり、急傾斜のロープ場だったりともう前に進むのに必死でした。
そして着いたのがここ。『草履置場』と書かれています。
昔は女人はここまで、男子もここで履物を脱ぎ、裸足で登ったようです。
益々傾斜がきつくなりロープを手繰りつつもうここまで来たらやけくそで登ります。
先を行く相方さんもうんざりしてる風で、それでも足場はすでに岩場だからきっと頂上も近い筈。(写真は下りで撮ったもの)
ん!空が見え出した?
空が大きくなって来た?
あはっ!!着きました!って言うか樹林帯が終わって岩場に飛び出したって感じです。(10;10)
頂上はもう少し先?
でもあっちもこっちも見えます。あれは来た道、って事は・・・やっぱり平戸島の先っぽだ!
こっちは五島列島の方角か?
私はもうここで充分満足です。この先の岩稜をもう少し進めば奥津宮がありそこが頂上の筈なんだけど、もういい。
なぜか満足感でいっぱいになってしまってもう一歩も動けなくなりました。
逢いたくて逢いたくてその一心で登って来て、出逢えたダンギクに癒されて
「ああ 頑張ってよかった」と心底思いました。
山を歩き慣れてる人から見ればたかが350m程の山なんてなんて事無いでしょうけど、臆病で怖がりで高所恐怖症気味の私にしてみればこんな達成感は今までで一番だったかも。
多分、誰とも会わない相方さんと二人っきりの山だったのと、入り口でおじちゃんから「今日は滑るぞ!」と言われたことばが頭から離れなかったからかも知れないね。
初めて登った志々伎山でお目当てのダンギクをゆっくり撮影して、来た道を今度は落ち着いてゆっくりゆっくり下りました。(10;50)
沢山のロープに助けられつつ。。ね。
(上りには写す余裕も無かった登山道の様子は殆ど下りで写したものです。従って11;43駐車場着)
あれからもう2週間近く経ちました。
今頃は満開を過ぎただろうダンギクとあの時は固い蕾だったヤマラッキョウやこれまたこの辺りでしか見られないイトラッキョウの花が咲き誇っていることでしょう。
怖かったけど、いつかまた登りたい山の一つになりました。
古期安山岩からなる岩山でご覧の通り海からそそり立った尖がり山は、昔から平戸島南部の九十九島近海の航路目標として、また信仰(志々伎神社)の対象となる霊山として地元の人たちから崇められている山です。
本来この中津宮の参道から登るのが本当なのでしょうが、丁度散歩?に見えていた方に登山口を尋ねたら
「その先の道を車で更に行くと駐車場がある」
と教えられたのですが。。ただその後に
「昨夜雨が降ったから滑るかも知れん」
なんて脅かされてしまったんです。
あまり利用者の無さげな細い車道をくねくねと登って行くと峠に思ったより立派な神社の駐車場がありました。悠に5台以上は駐車出来そうです。が、私たちの車しかありません。(さみし・・・)
あのテッペンまでほんまに行けるんかいなぁ。。と見上げました。
それでもこんなに遠くまで来たのだから諦める訳にはいきませんでしょ。
さぁ!出発です。(9;20)
しばらく舗装された道を行くと
登山口です。 中宮跡
参道の終点に中宮跡がありました。ここは昭和末頃まで中津宮があったそうです。
クモの巣が・・
崩れた灯篭を「ごめんなさい」とまたがせて貰って、ここからが登山道の始まりみたいです。
結構な樹林帯を進むとロープ場の始まりです。
地元の方がご好意で付けてくださったロープがこの先頂上まで沢山ありました。
今回の山歩きで唯一の平坦な道だったと思います。
大きな槙の古木がありました。その先に『腰掛岩』なるものもありました。
傾斜のきつそうな樹林帯の中を時計と反対周りに巻く登山道のようです。
突然、空が見え視界が開けました。
ここは足元が大きな岩場です。先を歩く相方さんがここでダンギクらしい葉っぱを見つけたのですが、花芽すらない小さな株です。
先行きが不安になりました。
これ以上行っても何にもないんじゃなかろうか。。
先に見える頂上がとっても遠く感じます。
それでも引き返すわけには行きません。
何せこんなに遠くまで来たのですから。。
鬱蒼とした樹林帯の中を恐々進みます。大きな岩の窪んだ奥に祠が祭られています。
この山全体が霊山である事を感じます。
その先にあった道標です。
親切なことばにほっと心が落ち着きました。
石の手の道標は明治33年と彫ってありました。
この後、一旦下って雨で流れた箇所もあったりますます樹林が深くなったり、急傾斜のロープ場だったりともう前に進むのに必死でした。
そして着いたのがここ。『草履置場』と書かれています。
昔は女人はここまで、男子もここで履物を脱ぎ、裸足で登ったようです。
益々傾斜がきつくなりロープを手繰りつつもうここまで来たらやけくそで登ります。
先を行く相方さんもうんざりしてる風で、それでも足場はすでに岩場だからきっと頂上も近い筈。(写真は下りで撮ったもの)
ん!空が見え出した?
空が大きくなって来た?
あはっ!!着きました!って言うか樹林帯が終わって岩場に飛び出したって感じです。(10;10)
頂上はもう少し先?
でもあっちもこっちも見えます。あれは来た道、って事は・・・やっぱり平戸島の先っぽだ!
こっちは五島列島の方角か?
私はもうここで充分満足です。この先の岩稜をもう少し進めば奥津宮がありそこが頂上の筈なんだけど、もういい。
なぜか満足感でいっぱいになってしまってもう一歩も動けなくなりました。
逢いたくて逢いたくてその一心で登って来て、出逢えたダンギクに癒されて
「ああ 頑張ってよかった」と心底思いました。
山を歩き慣れてる人から見ればたかが350m程の山なんてなんて事無いでしょうけど、臆病で怖がりで高所恐怖症気味の私にしてみればこんな達成感は今までで一番だったかも。
多分、誰とも会わない相方さんと二人っきりの山だったのと、入り口でおじちゃんから「今日は滑るぞ!」と言われたことばが頭から離れなかったからかも知れないね。
初めて登った志々伎山でお目当てのダンギクをゆっくり撮影して、来た道を今度は落ち着いてゆっくりゆっくり下りました。(10;50)
沢山のロープに助けられつつ。。ね。
(上りには写す余裕も無かった登山道の様子は殆ど下りで写したものです。従って11;43駐車場着)
あれからもう2週間近く経ちました。
今頃は満開を過ぎただろうダンギクとあの時は固い蕾だったヤマラッキョウやこれまたこの辺りでしか見られないイトラッキョウの花が咲き誇っていることでしょう。
怖かったけど、いつかまた登りたい山の一つになりました。
二人きりで貸し切り状態のの志々伎山やったねえ。
それに頂上から見る風景もなかなかエイ、こんな場所にダンギクの自生があるがやねえ。
御苦労さまでした。
志々伎山は低山ですけど一度目にした人は気になる山みたいです。
天気次第では五島列島も見えたのではないかなー。
岩屋山山麓からも天気がいい日は見えますから。(冬場の空気が澄んでる時)
ところで男池から大船山のコースはヘッドランプで歩けるような道でしょうか(駐車場から1時間くらいの範囲)
初めて行った遠い土地でしかも人気の無い山。彦さんはもし滑落でもしたらどうしよう・・と心配したそうです。ケータイも圏外でした。
私はひたすら彦さん頼りですから前を行く彦さんの背中を追いつつ結構必死でしたよ。
でもね。ダンギクの開花を見つけた途端それまでの不安は消えてしまって、達成感みたいな気分でいっぱいになったんよね。
ほんまに疲れました。。笑
九重の方が歩きやすいし人も多いので私的には安心です。何せ臆病者ですからぁ~。。
男池から大船まで私は明るい時に大戸越を登って平治岳に行きましたが、ソババッケまでが約1時間位だったと思います。登山道はしっかりしてるしテープも結構多いから暇人さんなら大丈夫だと思いますよ。
ただ私には無理です。暗いのは怖くて嫌だわ。
私には無理かな。
でも登ってみたい。
低山だし時間もそんなにかからないし。。。
でも遠出して行って、寂しくロープ場の多い登山道は不安やったよ。
岩場に出てダンギク見てホッとしました。