読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

青春のうた 第62巻 1980年代前期8

2008-07-05 20:34:52 | 読んだ
1.恋人も濡れる街角/中村雅俊 1982年9月

中村雅俊のデビュー作「ふれあい」とか、吉田拓郎のつくった「いつか街で出会ったなら」とか、その後の小椋佳の作品を聞いていて、中村雅俊の傾向というかイメージを固めたころ「心の色」とかこの「恋人も濡れる街角」でイメージが変わった。

この「恋人も濡れる街角」はサザン・オールスターズの桑田佳祐の作詞・作曲であり、曲自体がそれまでとは違った傾向というのもあるが、歌い方も桑田風になったような気がする。

それが悪いわけではないが、ただそう感じたのである。

それにしてもこの歌、桑田ワールドというか、なんとなくわかるけどじゃあ具体的にどういうこと?っておもってしまう。

恋人も濡れる街角、ってどういうこと?っておもいませんか。

2.ボヘミアン/葛城ユキ 1983年5月

葛城ユキのコンサートに行って来てからこの「ボヘミアン」を聞く態勢がかわってしまった。

葛城ユキについてはこの歌がはじめて聴いた曲ではなく「哀しみのオーシャン」である。
そのため、この歌を聴いたときというか彼女の歌を聴いたときの感動というかショックというのはあまりなかったが『ぴったりの歌』だと思った。

その後は葛城ユキといえば「ボヘミアン」という図式である。

改めて聞くと名曲だなあとしみじみ感じるのであった。

3.バスルームから愛をこめて/山下久美子 1980年6月

山下久美子というと「ハリキリ娘」という元気のよさ明るさがイメージとしてある。
それでいて歌声にはどこか「色気」があるので、不思議な感じがしている。

で、うたっている歌は私には実感のない世界というか、あまり好きなタイプではないので、まあ出会ったら聞いておくか、という態度でいたのである。

しかしこの「バスルームから愛をこめて」のサビの部分

♪男なんてシャボン玉 きつく抱いたら こわれて消えた♪

の部分は最高である。

4.ジェニーはご機嫌な斜め/ジューシィ・フルーツ

この歌の作曲者で、このグループのプロデューサー的な近田春夫には「好意」を持っていた。
好意というのは彼の音楽に対する姿勢などに対するもののことなので、誤解なさらぬように。

軽い感じのノリで好きだった。

ただし、彼らも聞くほうの私も、なんだか近田春夫に遊ばれているような気がして、多分これだけで終わりなんだろうなあ、と思っていた。
それはまさしく当ったわけだが、じつはこの歌の次にはかなり期待していたのである。

5.聞いててや/大上留利子 1980年7月

初めて聞いた名前と曲である。
こういう人がいたのか?というカンジなのである。

で、感想なのだが、歌詞と曲のわりにはキレイな声で、なんとなくあっていないと思ったのである。

6.長い夜/松山千春 1981年4月

松山千春といえば叙情派で軟弱気味、というのがこの歌を聞く前までの私の思いであった。

この歌を聴いて「わりとやるじゃん」となぜか横浜方面のコトバで思ったのである。

そしてこの歌はつくりがオーソドックスというかシンプルなのに深いというヒットする要素を備えている。軽快なテンポに長い音というのがいいのかもしれない。

♪星降る夜に 誘われて とまどう 二人♪
の部分が一番好きである。

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