読書日記 嘉壽家堂 アネックス

読んだ本の感想を中心に、ひごろ思っていることをあれこれと綴っています。

プロ野球の一流たち 二宮清純 講談社現代新書

2008-07-20 20:24:19 | 読んだ
久しぶりに野球に関する本を読んだ。

野球に関する本を読むといつも思うことがある。
一流は「すごい」ということである。

一流になる選手の前半は「才能と力」そして「野球頭脳」だけで過ごしている。
このあたりは多くの選手が持っているものである。
このなかから一流になるためには、哲学、を得ることなのである。

しかも自分勝手な哲学ではなく、普遍的、な哲学を得ることにある。
この普遍的な哲学を追い求め確立できた者が「一流」になる。

野球に関する本を読むとそう思えるのである。

古くは川上哲治が座禅をしたように、一流の選手はグランド以外で「勉強」をするのである。
多分学生時代にはキライだったはずの勉強をする。

多分、この勉強をするという気持ちを持つことそしてそれを継続することが一流の証なのではないかと思うのである。

本書は、これまでの多くのスポーツの書と同様に、野球選手一人ひとりの生き様を追っている。
それはいろいろなアプローチがあるので、一つの物語として読めるのであるが、本書はそれに加えて、野球界全体のこれからについて述べている。

そうなのである。
今までは、野球選手は野球の技術や心理について考えていればよかった。
それは、野球選手だけではなかった。
多くの人たちは、自分のスキルアップだけを考え実行すればそれなりの人になれた。

しかし、今は自分のいる環境についても考えなければ一流とはいえない世の中になったのではないか。

つまり、自分のいる環境というのが不変ではなくいつどこから崩れていくのかもしれない世の中になっている、ということに、組織の末端にいる人間でさえ関心を寄せ改善・改革を意識しなければならない。

そんなことを本書を読んで思ったのである。

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