三月です。
相変わらず愚図ついたお天気で、気分はパッとは晴れませんが、心新たに頑張らねば、、、。
K子さんは完成させた決算書をもって、税理士さんのチェックを受けに行く予定です。
ポンコツは、犬舎の作業を済ませてから、バーバラとファルコンを連れて動物病院へ行きました。
きのう手術をしたT君の様子をうかがって、経過良好との報告に安心しました。
ラブラドールとしてはやや小型の範疇のためか、手術の難易度は高かったようです。
◇いつものように午前中の診療が終わって、昼の休診のあいだにバーバラとファルコンのレントゲン撮影が行われました。
二頭とも元気者なので、少量の鎮静剤を使って撮影を行います。
撮影が行われている間、デューク・ケビン・カールの三頭と荒川の河川敷で時間つぶしの散策を楽しみました。
犬連れでなければ、川本町にある「埼玉県農林公園」に行って見ても楽しいのですが。(自転車・ペット連れは不可)
バーバラ♀
ファルコン♂
◇今年からBVAは、マイクロチップの番号をフィルム内に明示することを義務付けてきました。
OFAと異なり、肘関節の撮影技法(曲げ角度等)には特に熟練を要します。
撮影を担当してくれるM獣医師は未だ経験が浅いのにもかかわらず、BVA/THE KENNELL CLUBの定めた
注1)股関節形成不全スキームへの理解度も高く、要望に見合ったほぼ完璧な写真を撮ってくれるので(犬へのハンドリング
もとても丁寧です)安心して撮影を任せることが出来ますので、ブリーダーにとっては幸せなことですね。
バーバラ
◇一歳までの間、二頭の関節の管理はほぼ上手く行きました。
両親に似て快活な兄妹は、時として筋力に任せた疾走を好むところがあり、管理は生易しいものではありませんでした。
右・ファルコン
◇今日の結果からみて、後15カ月もすればどんなことをしても壊れない頑健な身体(関節)が出来上がっていることでしょう。
◇病院から荒川を渡る橋に向かう途中、「秩父鉄道」の単線をわたります。
機関車が踏切を通過しました。のどか過ぎるようなローカル線の雰囲気です。
◇三時まで時間をつぶして病院へ戻りました。
撮影が終わって、スタッフに愛嬌を振りまいていた二頭を受け取り、車に収納してからフィルムをチェック。
申請書にサインをして完了です。
数日のうちにEMSでイギリスに送られた写真と書類は、審査を終えてほぼ一ヶ月後にはスコアが記載されて戻ってきます。
写真からは、良い結果が予想されますが、さて如何なものでしょうか?
注1:参考
英国獣医師会/ケンネルクラブによる「股関節形成不全スキーム手順書」の内容(抜粋)を示しておきます。
ブリーダー諸氏のご参考になれば幸いです。この内容に関してご質問がある方は、個々にメールなどでお訪ね下さい。
この手順書の目的はBVA/ケンネルクラブの股関節形成不全スキームを説明するものであり、このスキームを利用するにあたって
役立つ情報を記載しています。この手順書は2009年1月1日より、当スキームに関する過去の書類すべてに取って代わり、有効となり
ます。今後も再版や変更のある可能性があります。
はじめに
股関節形成不全(HD)は遺伝的に伝達される症状ですが、最終スコアには環境要因も影響してきます。このため、スコアの結果はその
個体のHD遺伝の可能性を絶対的に反映しているわけではなく、症状が遺伝する可能性の目安として見なされるべきでしょう。遺伝学
者が使用する情報を可能な限り広範にし、このスキームを成功させ、意味のあるものにするため、その犬が繁殖に使われるかどうか、
または股関節の状態の良し悪しにかかわらず、レントゲン撮影の行われたすべての犬のレントゲンフイルムは、スコア計算のため提出
されることが重要です。
1. スキーム
このスキームの主な目的は、股関節形成不全発見のため撮られたレントゲン写真を検査すること、その検査の結果を証明書という形
で発行することにあります。検査は股関節形成不全を示す解剖学的、また病理学的変化をレントゲン写真から評価し、スコアを記録す
るという方法で実施されます。このスコア、そしてこれに関連する犬種別平均スコア(BreedMean Scores)は犬のブリーダーがこれらを用
いて繁殖用の犬を選択するのに役立つことを目指しています。
HDのリスクを低くしたいブリーダーは、繁殖用の犬(牡、牝とも)をヒップのスコアが犬種別平均値より大幅に低い個体からのみ選択す
べきです。臨床的に正常な犬が高いHDスコアを持っているため繁殖向けではない、ということも多々あります。また、このスキームは繁
殖用の犬を選別するにあたり、考慮すべきHD以外の遺伝性、または臨床的異常の検査は含んでいません。しかしながら、股関節形成
不全と同時に肘関節形成不全を検査したいブリーダーは、股関節と肘関節を同時にレントゲン撮影し、同時に提出するとよいでしょう。
この場合、この手順書と同時に、「英国獣医師会/ケンネルクラブ、肘関節形成不全(ED)スキーム手順書」も参考にしてください。(詳細
はBVAまで)。
2. レントゲン撮影とスキームへの提出
オーナーは獣医に連絡を取り、当スキームの検査を受ける犬のレントゲン写真を提出してもらうよう、依頼します。
同時に複数の申込みも可能です。以下の手順にそって申込みを行ってください。
(a) 当スキームに申し込む犬の年齢の下限は一歳、上限はない。
(b) その犬の股関節のレントゲンを撮影する日時を獣医と決める。
(c) レントゲン撮影の際、以下の書類がそろっていること。
(i) その犬がケンネルクラブに登録されている場合、その犬のケンネルクラブ登録証明書
(ii) 譲渡、名前変更があった場合、その証明書
(d) 股関節のレントゲン撮影の前に、オーナーは証明書の初めの部分「オーナーの申請(the Owner’sDeclaration)」欄に記入し、サインを
しておく必要があります。これはその犬の情報を提出するにあたり、記載されている内容に間違いのないことを証明し、また、検査結果
が定められた用途に使用されることを承認するものです。証明書はBVAから提供されています。
注意:当スキームにおいて、一度HDスコアが発行された犬に対しての再度の検査の申込みは通常受け付けておりません。
◆以下、次号(明日以降)に続きます。
皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
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