![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/b5/8a3898b8502a3db914e6ccf9563b1194.jpg)
昨夜、近くのスーパーに買い物へ行き、あれやこれやと見て回る・・・
すると鮮魚コーナーに並んだ60cmほどのマダラ(真鱈)が目に止まった。
おっ!
美味しそう・・・ じゃなくて、面白そう。
だって、こいつの耳石って二ベ科のシログチとまではいかないけれど、それなりに大きいんだもん。
ん?
なんじゃい、その耳石ってよぉ・・・
なんて人のために、ちょいと解説。
耳石とは脊椎動物が持つ、左右に二つの骨っていうか炭酸カルシウムの塊。
で、この耳石は動物の平衡感覚を司る大切な器官の一つで、魚などでは毎日少しずつ成長することから木の切り株に見られる年輪のような構造となっていて、その数を調べる事で年齢を推測する事ができるのです。
ただ、種類によっては年輪のような構造(日輪)が見られないものもある。
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それでは早速、作業へと・・・・
先ずは頭を落として水を流しながら良く洗う。
で、鰓を支える鰓弓を外して頭の裏を見ると頭骨の下に指で指し示したような膨らみが確認できます。
この膨らんだ薄い骨の中に耳石が入っているのです。
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そんでもって、これから、この頭をグツグツと鍋で茹でて・・・ なんていう方法が良くネット上にUPされていますが、チェリーは面倒なので専用のハサミを使って切る!
と、中から真っ白な耳石が・・・
鍋でグツグツと煮るよりは、こちらの方が簡単でしょ?
そして、このままでも良いんだけど、後々、腐敗臭がしたり黄ばんできたりしたらイヤなのでチェリーはアセトンに暫く漬けて、その後、乾燥させて一連の作業は終了。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/c9/f731beadd127ea60706f6e87da04c78c.jpg)
そして、その得られた耳石がこれ!
片側は皿の裏のようにノペッとしていますが、表はデコボコとした装飾が見られます。
そして、この耳石は種類によって形や装飾も違っているのて、この耳石だけでも種類の特定が可能になるのです。
そして、この耳石はコイ科の咽頭歯などと同様で化石をホリホリしている時なんかに出てくる事もありますので、化石が好きな人は「耳石って、こんなモノなんだぁ?」って感じで一度くらいは見ておいても損はないかも・・・
あっ!それはそうと・・・
このマダラ(真鱈)の体は、その後、ムニエルにして美味しく頂きました。