トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

変わるトルコ&トルコジン

2016-05-29 00:21:42 | 日記
昨日のパムッカレ


諸外国からのツーリスト大激減のトルコだけれど、
その変わり、トルコ人が国内旅行をするようになった。

で、食事に対して超保守的なトルコ人も外国の料理に
興味を示すようになったようだ。

というか、イスタンブールのような大都会と違って、
このあたりの田舎では、これまで、そのチャンスが無かったから
試そうという気にならなかったのかも知れない。
今じゃ、こんな小さな村にアジアン料理店が乱立状態だし。

昔、パムッカレに中華レストランがあった。
石灰棚のお湯もドボドボ豊富で、ツーリストが何日も
滞在していたころだ。


10数年前にはデニズリにも中華レストランがあった。
そこに食べに行ったこともあった。
シェフは香港だったか中国本土の人だったけれど、
味はトルコ風中華で、今一つ。

で、いつのまにか潰れていた。
世界中どこにでもある、あの中華が保守的なトルコでは受け入れられないと
見た。
欧米人もそうだけれど、食事が甘いのが苦手な人も多い。

私が最初食堂を始めようとしたのも、ターゲットは外国人ツーリスト。
当時、パムッカレには、外国料理のレストランなんて無かったから
絶対に受けると確証があった。

ホテルで細々と出していたアジアン料理が好評だったので、
自信があったのだ。

当時から珍しもの好きのトルコ人がたまに来てくれたけれど、
最近では、週末になるとトルコ人で賑わうようになった。
昔では考えられない光景だ。

ムスリム(イスラム教徒)でもアルコールや豚エキスが入っているメニューを気にする人も
いれば、気にしない人もなど様々。

以前はそういった説明も面倒臭く、邪険にしていたけれど、
今は背に腹は代えられぬと、懇切丁寧に応対するようになった私。
あ、変わったのは、私もかっ!?

うちに来てくれるのは、若いトルコ人女性が多く、
チャレンジ精神旺盛のようである。
でも、リピートもしてくれるから、気に入ってもらっているのな


時間があったら、トルコ人のための日本食でも開発してみようかな。


トルコの暮らしは昔に比べてずいぶんと便利になった。
相変わらず、インフレは止まらないけれど、
昔よりアジアン食材が手に入りやすくなったし、
日用雑貨も種類も豊富、そしてかなりオサレになり、日本から調達する荷物も減った。

車も10年以上前は1970年代の車がわんさか走っていたけれど、
今じゃ新車を多く見るし、人々の暮らしも豊かになったように見受けられる。

食生活が多様になり、便利になるのはいいけれど、
毎回の食事に一時間以上かけるトルコ料理は変わらないでいて欲しいし、
ジャムに漬物、お菓子にソースも手作り、
昔ながらの母の味はずっとずっと受け継がれて欲しいな。
トルコの未来のために・・・。



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コメント (5)
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