トルコから石灰棚を眺めながら生活する日記

ラム子のロカンタ(日本食食堂)、
ゴールデンレトリバーとカンガル犬との日常を綴っていました。

最後だとわかっていたなら

2017-05-07 03:23:24 | 日記

私がお邪魔しているブログから、転載です。



ノーマ・コーネット・マレックさんというアメリカの詩人(すでにお亡くなりになっています)が、10歳で亡くなってしまった息子さんへ送った詩。アメリカの同時多発テロ後、世界中に広まったようです。


“最後だとわかっていたなら”

あなたが眠りにつくのを見るのが 最後だとわかっていたら
わたしは もっとちゃんとカバーをかけて
神様にその魂を守ってくださるように祈っただろう

あなたがドアを出て行くのを見るのが 最後だとわかっていたら
わたしは あなたを抱きしめて キスをして
そしてまたもう一度呼び寄せて 抱きしめただろう

あなたが喜びに満ちた声をあげるのを聞くのが 最後だとわかっていたら
わたしは その一部始終をビデオにとって
毎日繰り返し見ただろう

あなたは言わなくても わかってくれていたかもしれないけれど
最後だとわかっていたなら 一言だけでもいい・・・「あなたを愛してる」と
わたしは 伝えただろう

たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは今日 どんなにあなたを愛しているか 伝えたい

そして わたしたちは 忘れないようにしたい

若い人にも 年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを

明日が来るのを待っているなら
今日でもいいはず
もし明日が来ないとしたら
あなたは今日を後悔するだろうから

微笑みや 抱擁や キスをするための
ほんのちょっとの時間を どうして惜しんだのかと
忙しさを理由に その人の最後の願いとなってしまったことを
どうして してあげられなかったのかと

だから 今日 あなたの大切な人たちを しっかりと抱きしめよう
そして その人を愛していること いつでも いつまでも大切な存在だということをそっと伝えよう

「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう。そうすれば もし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから

以上転載終了




isaが、亡くなったあの日も同じように朝が来て、
いつものように、寝ている私に口付けをしてくれた。

まさか、私の人生感を根底から覆すような出来事が、
待ち受けていたとは!
能天気な私は、夫を失う前に、この詩に出会っても
果たして、本気で自分に置き替えは、しなかっただろう。


人間、自分に降りかかって来なければ、
所詮他人事なのだ。

私を含め、死別を経験し、後悔のどん底にいる 人達の切実な気持ちを
この詩は、代弁してくれている。







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6 コメント

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Unknown (ゴル子)
2017-05-08 17:37:14
胸が締め付けられる詩です。
きっと、その立場に立たされて初めて、心の底から分かるのでしょうね。
ラム子さんのブログで色々、学ばせて頂いているはずなのに・・・(ごめん)・・・私ったら・・・
「自分に降りかかって来なければ、所詮他人事。」
心入れ替えて、生きなければ!
素敵なブログを有難う。
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明日があると思うな (いづみ)
2017-05-08 19:09:32
私の祖父は1代で会社を起こした人でしたが、社員の奥さんたちによく、「人間いつ別れがくるかわからないのだから、何があっても、朝は笑顔でご主人を仕事に送り出しなさい。」と話していたそうです。祖父は家庭運に恵まれず、若い頃は大変苦労した人でしたが、3度目の妻であった私の祖母とは最後まで仲良く添い遂げました。祖父の言葉は、私の頭の中にいつもあるのです。人間、明日があると思うなですね。この瞬間、この瞬間を大切に生きて行くこと。人生は何が起こるかわかりません。でもね、ラム子さんとイサさんの出会いは運命的なもので、本当にお幸せな生活を送られていたでしょう?世の中の夫婦の多くは、それほど幸せだと思えません。イサさんは、ラム子さんが元気で暮らしていけるよう、そばでずっと見守ってくれていますよ。
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ゴル子さん♪ (ラム子)
2017-05-13 01:15:57
ありがとうございます。
私も教訓として、記憶に残しても、
いざ実行にまでは、至りませんでした。
なので、この苦しみを味わう人が、
一人でも少ないことを祈って止みません。
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いづみさん♪ (ラム子)
2017-05-13 01:24:59
ありがとうございます。
お祖父様は、3度目にして、
添い遂げることが出来たのですね。
素敵なお話しをありがとうございます。

幼少時からサザエさんを見て
育った私は、明日はいつものように
やってくる、登場人物は爽快で、
死とは無縁。私からしたら、夫の死は、
死ぬはずのない、サザエさんが、
死んじゃったような衝撃です。
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おひさしぶりです。 (和さん)
2017-05-19 08:21:43
ごぶさたしています。
ブルキナファソの和さんです。
6年前、トルコ旅行でお世話になりました。

ブログに久しぶりに訪れて日々の様子を淡々と
前向きにつづられている様子に、感銘をうけています。
また、おじゃましますね。

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和さん♪ (ラム子)
2017-06-01 02:18:27
ありがとうございます。

前向きになったり、後ろを向いたり
いろいろとやっています。
まだまだ、修行が足りませんね。
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